フォントネー修道院

更新日
2023年8月21日
公開日
2023年8月21日
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シトー会とは、ブルゴーニュ出身の青年修道士ベルナール(死後、聖人に加えられ聖ベルナールと呼ばれる)が創設した修道会。膨大な資産と強大な権力をバックに贅沢な生活を送っていたクリュニー修道会への反発から、1098年に発足した。1118年に創建されたフォントネー修道院は、現存する最古のシトー会修道院である。
清貧、質素を厳格に守る修道士たちが生活していたこの修道院は、現在も人里離れた森の中にひっそりと建っている。華やかな調度品もなく、気分転換のための遊び道具さえないシンプルな修道院の中で、修道士たちは決められた日課をこなしていた。食事は1日に1回。農作業をするほかは、ただひたすら神への祈りと、瞑想をする毎日だった。かつて修道士たちが瞑想にふけっていたであろう中庭の回廊は必見。造り自体はシンプルで、ハッとするものではないが、ここに立つと心が休まるのを感じる。
この修道院はフランス革命後、いっとき製紙工場となったが、その後修復が進められ、12世紀創建当時の姿を取り戻した。

フォントネー修道院へのアクセス

列車でのアクセス
ディジョンからTERまたはTGVで約40分のモンバールMontbard下車。修道院は駅から約5km。駅前からはタクシーを利用。往きのタクシーの運転手に頼めば帰りにも迎えに来てくれる

写真

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