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13世紀、隣国ブルターニュ公国ににらみをきかせるため、ルイ9世によって建てられた。最大の見ものは、『ヨハネの黙示録のタピストリー Tenture de l'Apocalypse』。14世紀、アンジュー公ルイ1世が織工ニコラ・バタイユに作らせた世界最大のタピストリーだ。外光を遮断した半暗闇の空間に、高さ5m、幅130mもあるタピストリーがかけられている様は壮観。このタピストリーは聖ヨハネが見た啓示を描いたものだ。7つの頭をもった怪物の表現がおもしろく、またマグマのように赤い液体がどろどろ流れていく様子など、実にうまく織り込んであるものだと感心。ヨハネは赤い衣に包まれて、本を持ち、啓示をとてもさめた目で見つめている。生々しい光景の前に、彼はあくまで冷静だ。それぞれの場面に何が描かれているかを説明したガイドも置いてあるので、参照しながら見ていこう。