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モンブランを間近に眺める世界でも有数の展望台エギュイユ・デュ・ミディは、シャモニ観光のハイライト。軽装備のままロープウエイを乗り継いで、富士山よりも高い所にあっという間に行けてしまう。ただし夏でも氷点下の世界なので防寒上着やセーターは必携だ。また、高地に体を慣らすため、中間駅でしばらく休むほうがいいだろう。
70人乗りのロープウエイは、たった8分間で標高2317mの中間駅プラン・ド・レギュイユPlan de l'Aiguilleまで一気に上る。ここでもっと速いロープウエイに乗り換え、エギュイユ・デュ・ミディ北峰(Piton Nord)の山頂へ。時速40キロで、標高差1460mを10分で上ると、夏でも周囲は一面の雪景色。
さらに高い中央峰(Piton Central)へは、エレベーターで昇る。着いた先は標高4000mに近い。見渡せば、シャモニの谷を背にして右方向にこんもりと白いモンブラン山頂(4810m)、左には鋭くとがったレ・ドリュLes Drus(3754m)、イタリア国境にあるレ・グランド・ジョラスLes Grandes Jorasses(4208m)など、地球の屋根が連なっている。
北峰からイタリアとの国境にあるエルブロンネ・ピークPointe Helbronner(3466m)へ行くロープウエイ「パノラミック・モンブランPanoramic Mont-Blanc」はまさに動く展望台。4人乗りの小さなゴンドラでヴァレー・ブランシュVallée Blanche(白い谷)の上を30分かけて行く。