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ベルナデット・スビルーは1844年1月7日、ルルドの粉ひき屋の娘として生まれた。生家である小さな水車小屋 Moulin de Bolyは今も残り、ベルナデットの生まれた部屋を見ることができる。ベルナデットが12歳の頃、小麦の不作により家賃が払えなくなる。一家は、昔牢獄として使われていたひと部屋しかない家カショー Le Cachotに移り住むことを余儀なくされた。そんな貧しい生活のなかでも家族には祈りの声とあたたかい笑い声が絶えなかったという。このカショーに住んでいた頃、ベルナデットはポー川のほとりに薪をひろいに出かけ、聖母を見たのだった。
ベルナデットは後年こう語ったそうだ。「聖母が私の前に現れたのは、私がこの世で最も貧しく、最も無知な者だったからです」。
聖母に出会ってから、法王ピオ11世によって列聖されるまでの聖ベルナデットの生涯をたどることができる。