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貴族の家に生まれたロートレックは、少年時代の多くの時間を、祖父の家、ボスク城で過ごした。今も母方の親戚が住み、一部の部屋を公開している。
近い親類同士の結婚が原因なのか、生まれつき体の弱かったロートレック。さらに2度の事故で両足の成長が止まってしまう。家族の身長を記録した子供部屋の壁には、18歳のとき152cmで止まった彼の身長が刻まれている。
サロンの飾り棚に置かれた小さな日本人形は、甥のため、1900年のパリ万博で購入したもの。車椅子で見物に出かけたというロートレックは、翌年、36歳の短い生涯を終えた。