サンタンナ・デイ・ロンバルディ教会

更新日
2023年9月12日
公開日
2023年9月12日
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ジェズ・ヌオーヴォ広場から坂道を下って通りを渡り、傾斜のある広場の左に建つ。外観は簡素ながら、内部は彫刻博物館の趣だ。1411年に王の書記官により小さな教会が創建され、その後アラゴン家のアルフォンソ1世の時代に拡張されると、すぐにアラゴン宮廷の人々が好んだ祈りの場になったという。メディチ家と親交があったアラゴン家はフィレンツェから多くの芸術家を招いて教会を飾り、そのため「ナポリのフィレンツェ」とも呼ばれている教会だ。

入ってすぐ左にはフィレンツェのサン・ミニアート教会の礼拝堂のひとつを模したもので、アラゴン家のマリアの墓が置かれている。右の礼拝堂Cappella CorrealeにはB.マイアーノの『受胎告知』Annunciazione。主祭壇手前を右に入ったOratorio del Sacramento奥にはグイド・マッツォーニの『キリストの哀悼』Compianto sul Cristo morto。主祭壇の裏側右に位置する旧聖具室Sacrestia Vecchia(del Vasari)には16世紀のヴァザーリのフレスコ画が描かれ、同時代の木製象嵌細工が壁面に残る。

写真

  • フィレンツェのサン・ミニアート教会に類似
  • 彫刻が美しい
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