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紀元前1世紀中頃のネロ帝の妃、ポッペアの別荘Villa di Poppeaと後に付属して拡張された貴族の別荘Villa Rustica
がひとつになった遺跡。当時の別荘の建築様式にならい、中庭や回廊に続いて広間、寝室、台所などが配され、大広間(アトリウム)には、赤を背景にした大胆なフレスコ画が描かれている。広い浴場やアンフォラが置かれたワイン蔵も備えられ、さらに奥に進むと、当時は彫像で飾られたという大理石の大きなプールが現われる。ところどころに残る繊細なフレスコ画や床モザイクも美しい。ここでは噴火による火砕流の犠牲者の炭化した遺体や大量の金・銀のコイン、繊細な装身具が発見され、その一部はナポリの考古学博物館に展示されている。