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ハワイ植民の始まりの地
アメリカ最南端の地であるサウス・ポイントはハワイ語でカ・ラエといわれる。ポリネシアの人々が、500 〜700年頃にカヌーを使って、この島にたどり着いたといわれる場所だ。果てしない距離の海の旅をしてきた人々が、最初に目にした世界。この地を訪れたならば、きっと当時の人々に思いをはせずにはいられないだろう。
ドドーンと最南端の波が轟く
サウス・ポイントへのアクセスは、11号線を南へひたすら車で走りサウス・ポイント・ロードへ入る。ここからサウス・ポイントまで約20分ほどの道のりだ。まるで定規で1本スッと線を引いたようなアスファルト舗装の道がはるかに海の方向へ下っていて、左右には見渡す限りの緑の牧場が広がっている。車道は広くないので、対向車が来たらお互いに譲り合いを。ポツリポツリと固まって草を食んでいる牛の群れを見ながらどんどん先へ進もう。
やがて行く手に巨大な風車が回っているのが見えてくるだろう。これはカマオア風力発電所でスウィンスウィンと滑らかな音で旋回しているのは三菱製のウインドタービン。常に強風が吹くため斜めに育った木々なども見ることができる。途中、「Green Sands」の看板があり、これを左折すると緑の砂が美しいグリーンサンド・ビーチの駐車場へと向かう道となる。サウス・ポイントの駐車場には、海べりに櫓が組んであって、かつてカジキなど大型の魚を釣り上げるのに使ったという滑車がつるしてある。崖っぷちからのぞき込むと10mほど下の魚影が手にとるように見える、怖いほど澄んだ海だ。