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1143年に海軍提督(アンミラリオ)の要請で建設されたが、後に隣のマルトラーナ修道院に接収され、現在の名となった。ファサードは16世紀のバロック様式(出入りは鐘楼の下から)。
内部の壁は金色に輝くモザイクで覆い尽くされ、パラティーナ礼拝堂と並ぶシチリア最古のビザンチン様式で、息をのむすばらしさだ。中央ドームに「全知全能の神キリスト」を抱き、その周りを大天使や預言者、福音史家、聖人などが取り囲む構図になっている。また正面に向かって右の身廊壁面(入口そばの左右壁面)には当時の王ルッジェーロ2世がキリストから王冠を授けられる場面、左側には海軍提督ジョルジョ・ディ・ダンティオキアが亀のようになって聖母マリアの足元にひざまずく姿は傑作として名高い。