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ローマ通りVia Romaに面しているが、入口は裏側のPiazza Olivellaから。16世紀の修道院を利用した、あたたかな趣の博物館だ。3階建ての構成で、展示は1階に集中している。
中庭を抜けた先の奥の大広間にはセリヌンテの神殿遺跡の彫刻Sculturedei Templi Selinuntiniの展示があり見逃せない。C神殿のフリーズを飾っていたメトープが3点(ヘリオスの四頭立て馬車、メドゥーサを退治するペルセウス、ヘラクレスとケルコプス)。F神殿のメトープ2点(エウデゥトスを倒すディオニュソス、エンケラドスと戦うアテナ)、E神殿のメトープ4点(ヘラクレスとアマゾン族の戦い、ゼウスとヘラの結婚、ディアナとアクタイオン、アテナとエンケラドス)。紀元前6世紀半ばから紀元前4世紀半ばの物だ。メトープとは、ギリシア発祥のドーリア式建築において、神殿の屋根の下を飾った四角い装飾壁面。3本の垂直の溝で区切られた間に浮き彫りが刻まれている。同室には紀元前5世紀のブロンズ「セリヌンテの青年」Efebo di Selinunte像が置かれている。
2階にあるシラクーサ出土の青銅の「牡羊像」L'Ariete 2体や、3階にあるローマ時代の舗床モザイク「オルフェウスと動物たち」Mosaico con Orfeo e gli Animaliなども名高い。噴水が涼やかな雰囲気を醸し出している中庭もゆったりとしていて、しばし外の喧騒を忘れそうな静寂に包まれている。
マッシモ劇場から中央駅へと続く、長いマクエダ通りVia Maqueda。ほぼ車両の進入が規制され、ゆったりとした散策にピッタリ。マッシモ劇場周辺は緑が多く、おしゃれなショップやオープンカフェが並び、どこか心華やぐ通りだ。以前はクアットロ・カンティから中央駅までは暗くどこか寂しげだったが、現在はアランチーニやカンノーロの専門店をはじめ各種の飲食店やおみやげ屋がオープンしてにぎやか。路上にテーブルが並び、ベンチも各所に設置されているので、人通りを眺めてみたり、気になったものを味わってみたり、明るく開放的な雰囲気を楽しもう。