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インドネシアには全部で10の国立公園がある。そのひとつ、島西部の広範な地域がバリ西部国立公園だ。1984年に指定された国立公園で、その広さは実に7万6312ヘクタールにも及ぶ。ほとんどが1500m級の山々の裾野に広がる熱帯雨林で、野生動物の宝庫。バリ島にだけ生息するカンムリシロムクドリのジャラッ・プティ(英名:Bali Starling)をはじめ約200種類の鳥が飛び交い、鹿、猿、ジャコウ猫など、さまざまな動物がすんでいる。
ギリマヌッ港の4km南にあるチェキッCekikがトレッキングの起点。ここに西部国立公園の管理事務所がある。これから公園内に足を踏み入れようという人は、ここで入園料を支払い、公園スタッフをガイドに雇う必要がある。たくさんの自然散策用トレイルが造られているので、ぜひ歩いてみよう。
おもなルートは、スンブル・クランポッSumber Kelampokからクラタカン山を登り、クラタカンKlatakanへと抜けるコース(所要5〜7時間、ガイド料Rp.90万〜)。気軽に1〜2時間歩くのなら、ラブハン・ラランの2km西から乾季には水がなくなる小川Tk.Teluktrimaに沿ってモンスーンの森を巡ってみよう。バードウオッチングには早朝6:00〜8:00頃までか、午後17:00〜19:00頃に訪れたい。
ジャラッ・プティの保護や繁殖を目的としたジャラッ・プティ繁殖センターJalak Putih Breeding Centerヘ車で行くこともできる。
ギリマヌッまでは空港からのエアポートタクシーで約3.5時間(定額運賃はRp.160万)。デンパサールのウブン・バスステーションからはギリマヌッ行きのバスを利用(所要3.5時間)。
現地では足がないとどうにもならないので、できればチャーター車かレンタカー利用がいい。ギリマヌッでベモのチャーターも可能(1日約Rp.60万〜)。