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バロンは森にすむ想像上の聖獣だといわれており、村を守るご神体として寺院の祠に安置されている。祭礼のときにはふたりの踊り手が入って奉納の舞いをしたり、村内を練り歩いて災難のあった屋敷の門前で厄払いをすることもある。近年では、ご神体とは別に観光用の舞台で踊られるバロンをあつらえ、マハーバーラタ叙事詩からヒントを得た劇中に善の象徴として登場。悪の象徴であるランダと終わりなき戦いを繰り広げる。中に入った踊り手が両手を駆使して面を操り、まるで生きているかのような表情をつくるのが見どころだ。
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