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フランス初の、広島風お好み焼きをスペシャリテにするレストラン「atsu atsu」が、パリにオープンしました。すでにパリには、関西風お好み焼きを看板にする店はいくつかありますが、広島風を看板にするのは同店が初めて。欧州内ではアムステルダムに続き、2番目の広島風お好み焼きがスペシャリテのお店になります。
atsu atsuはジャパンエキスポなど、フランスで行われる日本、アニメ・漫画、ゲーム関連イベントで、いつもお好み焼き屋/たこ焼き屋ブースを出店していました。日本に興味あるフランス人にとって知られた存在です。
同店を経営するはクリストファー・ワグナーさん。日本好きのワグナーさんが、お好み焼き/たこ焼きに出合ったきっかけは、日本留学の際に、家の近所にあったお好み焼き屋だったそうです。その後、広島のおたふくソース本社での研修や、イベントの実績を重ね、オープンの運びとなりました。
看板商品は、広島風お好み焼き(ノーマル16ユーロ/XL18ユーロ)と、たこ焼き(4個5ユーロ/6個7.2ユーロ/8個9ユーロ)ですが、焼きそば(ノーマル12ユーロ/XL14ユーロ)、関西風お好み焼き(ノーマル16ユーロ/XL18ユーロ)もあります。
枝豆(5ユーロ)、冷や奴(6ユーロ)、鶏のから揚げ(7ユーロ)、エビクリームコロッケ(8ユーロ)、揚げナス(7ユーロ)といった、居酒屋メニューも豊富です。写真は牛肉のたたき(9ユーロ)です。
来店時、広島風お好み焼きを注文した際に、マヨネーズがなかったので頼んだら、「広島風はマヨネーズはかけないんだよ」と、逆に教わってしまいました……日本人(私は愛知県出身)より日本のことをよく知っています。
他には日本のエスプリを効かせた枝豆と玉子のスープ(8ユーロ)、抹茶のティラミス(8ユーロ)、ほうじ茶のクレーム・ブリュレ(7ユーロ)、餅アイスクリーム(雪見大福のようなもの:2個5ユーロ)もあります。
海外の日本食レストランでは、「このメニューにこの食材の組み合わせはないでしょ……」というフュージョン料理も多いですが、同店は日本を愛するワグナーさんらしく、芯の部分で日本の心が通っています。ちなみにフランス人は、タコを食べることに抵抗がある人もいるため、たこ焼きの具はタコかエビかを選べます(こうなると、たこ焼きというか、えび焼きですが)。
飲み物はビールはキリンが置いてあり、日本酒の種類も豊富です。ソフトドリンクにはカルピスもあり、水割りかソーダ割りか選べます。
店内は鉄板が目の前にあるカウンター席と、中程が鉄板付きのテーブル席、そして一番奥は鉄板付きの掘りごたつの座敷です。座敷に上がる時は靴を脱ぎたがらないフランス人に対応すべく、靴を脱ぐのではなく(もちろん脱いでもいいですが)靴にカバーを付けて座敷へ上がります。フランス人オーナーが手がけたお店ですが、日本人から見ても違和感なく、落ち着く空間とメニュー構成になっています。
【データ】
住所:88 rue de Richelieu 75002 Paris
営業時間:12時〜14時30分(LO14時)、19時〜22時30分(LO22時)
定休日:日曜
電話番号:09.83.95.30.14
最寄り駅:地下鉄3号線4 Septembre/3号線Bourse/8・9号線Richelieu Drouot