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16区はパリ市内でも特に落ち着いた雰囲気が漂う地区です。その中でもパッシーは高級住宅街の代名詞。そこにフレンチに和食材の特徴を効かせたサロン・ド・テ「Sazanka(山茶花)」はあります。
同店は日本人オーナーである猪原さんが、異国のパリで食べたかったものを具現化していき、できたお店とのこと。食事に始まり食器、インテリアまで彼女のこだわりが溢れています。
まずチェックしてほしいのは、日本では定番であってもパリでは体験できない抹茶メニューの充実さ! 抹茶アイスに白玉、寒天、生クリームを添えた抹茶パフェ(12ユーロ)や、グリーンティーにアイスクリームを乗せた抹茶フロート(7ユーロ)、フランスでは定番のパン・オ・ショコラも抹茶を練り込んでいます。抹茶の他にも、マカロンに餅を挟んだMochi-ron(モチロン:2個5.5ユーロ)など、和のテイストを上手く仏パティスリーに取り入れていました。
茶葉は京都宇治の老舗・山政小山園から取り寄せ、クオリティも保障済み。煎茶やほうじ茶に合わせて食べると、とても落ち着きますよ。
食事にも力が入っていて、オムライスは試したい品の1つです。なんと6種類(たらこ・大根おろし・白だしカキ醤油/ハンバーグ&デミグラスソース/サーモンのロール白菜/天津あん/すき焼き)のラインナップ! 加えて茶そばも、温かいそばが5種類(梅・とろろ・かまぼこ/豆乳抹茶そば/カレー/鴨せいろ/たらこソース)、冷たいそばが2種類(豚しゃぶ冷そば/かつおのたたき添え)用意されています。
食事に合わせたワインも忘れずに。というのも猪原さんのご両親がワインの貿易会社を営まれている関係で、選り抜きの銘柄を入れています。白と赤であればグラス6ユーロから、シャンパンはグラス8ユーロから味わえます。
そしてトイレに立ったら……そこにはパリでは珍しいオムツ台が設置されていました!
折りたたみ式の取っ手を引っ張ると、ほらこの通り。こういう心遣いは、子供連れには嬉しいですね。
お茶にも食事にも使える、ゆっくりと時間を過ごしたい人にはぴったりのサロン・ド・テでした。
【データ】
Sazanka(山茶花)
住所:9 rue de l'Annonciation 75016 Paris
営業時間:11時30分〜18時(火〜土曜:ディナー時間帯は予約すれば可)、11時〜15時(日曜)
定休日:月曜
電話番号:01.42.24.85.59
最寄り駅:地下鉄6号線Passy/9号線La Muette