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こんにちは。シェムリアップの案内人・西村です。
本日は、本来のブログテリトリー外であるプノンペンに来ております。
と言うのも、1年ほどかけた「カンボジアで出会いたい100人」という書籍の印刷も無事終了し、まずはプノンペンでインタビューさせていただいた52人の方々に出来るだけ自分で配布をと考え5日ほど配りあるいておりました。(といっても皆さんお忙しいので、実際にお会いできたのは半分ほどで、あとはオフィスなどに届けただけになりますが・・・。)
さて、そんな間に、フェイスブックで知り合った日本人・矢沢光剣氏(仮名)のところにもお邪魔してきました。
それが、プノンペンの刑務所プレイソウ(プレイソー)です。
この方、面白いのが、刑務所の中から日々フェイスブックに書き込み、そして定期的にブログもアップしているのです。
Kokenの赤裸々PP刑務所日記・・・ http://koken1998.blog.fc2.com/
ちなみに、以前、カンボジアの小説で「P.I.P(プリズナーインプノンペン)」と言うのがあり、ドラマ化され玉山鉄二が主人公として話題にもなりましたが、こちらは沢井鯨氏の小説・・・。
さて、刑務所の場所ですが、一番分かりやすいくいうと、キリングフィールドの近くを西側にずーーーっと行くとあり、渋滞時間じゃないと約30分で到着です。(と言っても、今回は道を大幅に間違って!?空港方面から行ったため片道約2時間、アポ時間を大幅に遅刻してしまいました)
ここから、刑務所に入るためにパスポートとコピーを係員に渡し、誰に会いに来たのか、どこから来たのか、目的などを確認され、それから入れるようになります。パスポートコピーを忘れた人は敷地内に有料コピー屋さんがあります。
今回は、お土産としてラーメンやタバコ、書籍などを差し入れで持って来たのですが、まず差し入れは全て係員がチェックを開始。怪しいものではないかのチェックです。地元で売っているカップヌードルは全部差し入れ禁止(しかし日本からのカップ焼きそばはなぜかOK)となり、タバコもNG、そして書籍は前ページ開いて、何度もチェックされ、中に何が書いてあるんだと説明し、明らかに賄賂待ちだなーって感じに何度も何人もの係官からボディチェックを受け、入棟です。
中に入ると、面会ルームには大勢のカンボジア人の囚人とその家族(妻と子供たち)が団欒中。カップルとかも肩組んでべたべたと。なんか囚人服が無ければ、柵がついただけの公園と間違えるような光景です。
で、初めてお会いする矢沢さん。本来14:30には到着予定が15:50ほど(本来は16:00に追い出されるが、係官からチップを要求され、支払うことで20分程延長してもらいました。これ書いていいのかな?)に到着したため、あまりお話は出来なかったのですが、なかなか興味深い方でした。
矢沢さん自身は薬物で捕まったとのことですが、約3000人収監されているこの刑務所の中には、もう1人日本人がおり、その方は児童買春で収監されているそうです。また約10%にあたる300人程が外国人だそうで、ナイジェリア人が多く、その多くも薬物関係で捕まっているそうです。
(ふと、日本の刑務所には日本人以外はどのくらいいるんだろう、そしてその収監にかかる費用は誰が出しているのだろうと思いましたが・・・)
ちなみに、刑務所内には小さな市場的なものもあり、タバコやジュースは市場よりあんまり変わらない値段(プラス10~20%UP?)で購入可能だそうです。
周りのカンボジア人の家族も、定期的にお金の差し入れしていたのですが、それをうまく活用することで刑務所内での立ち位置が変わるそうです。
ちなみに、時間がなかったため、肝心のなんで、どういった状況で捕まったかと言うのを、聞き忘れてしまったので、また今度改めてお邪魔しようと思います。
No.薬物!決してやってはいけません!
大変な状況にいる、矢沢さんの話を聞くことで、いろいろ学べることがたくさんありましたが、自分と同じような状況に他の日本人にはなってほしくないと矢沢さんも思っています。
なかなか、日本語で話をする機会もないとのことなので、また時間があれば訪問してみたいと思いますし、可能であれば、みんなにも訪問してほしいとのことでした。
その際は、「矢沢光剣」でフェイスブックなどで検索して連絡してみると、快い返事が来るかもしれません。
いろいろあれど同じ日本人、そして自分もいつどんなことで(急な交通事故や冤罪など)、同じような環境になるかもしれないです。囚人だからと言って決して失礼な態度や連絡はしないようにお願いします。
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