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【シェムリアップの人】第1回 トニー・ムンロー
トニー・ムンロー(Mr.TONY MUNRO、66歳)、シェムリアップで知る人ぞ知る人気ワインバー、「ザ・ステーション」のオーナーである。
オーストラリア、アデレード育ちの彼が初めてカンボジアに訪れたのは2009年、当初は現地NGOスタッフとして、淡水魚の養殖および、茸の栽培を行っていた。その際、彼の自己資金も団体維持に充てていたが、団体の活動、収益は思った以上に芳しくなく、1年ほど働いた後、辞任することとなる。
半年後である2010年後半、当時から交流のあったアメリカ人バーオーナーから現在の店舗ザ・ステーション・ワインバーを買いとることとなった。
トニーがオーナーとなったバーは、コンセプトを大きく変更し、よくあるタイプのスタンダードバーからレインボーフラッグ(同性愛者の象徴の意)を掲げたゲイバーとして生まれ変わった。
毎週末、金曜日、土曜日の夜21時より店内の特設ステージでレディボーイショー(おかまショー)を行っており、現在、口コミで広がり、パフォーマンス時間ともなるとカンボジア人見物客も多く訪れはじめた。
もちろん、それだけでは平日の集客が少ない。
トニーはアデレードのワインファームで14年間働いていた経験を生かし、常時12種類以上(実際は18種類だが変動することもあるため少なく提示)の白、赤、ロゼ、スパークリングワインがグラスで楽しめ、100種以上の各国ワインがリストに並ぶワインバーとした。
平日はゆっくりワインを楽しみ、週末はみんなで楽しめるということだ。
ワインは専門の卸業者4社よりとりそろえた上質ワインを、トニー自身がテイスティングし、満足いくものだけをお客様に出している。
アジア各地で製造されているワインの販売については今後検討する予定だが、全般的に甘いワインが多いうえ、保存状態も良くないため、当面の間販売は考えていないという。
自身の将来像は?と聞くと、トニー自身、ゲイであることを公表していることもあり、「今後カンボジアでのLGBT(女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、性転換者)の地位をあげていきたい、定期的なイベント開催を行い、差別をなくしていきたい」と語っている。
また、スタッフは全員ゲイなのかと言う質問に対し、「バースタッフに関しては、ゲイの者もいるが、ストレート(異性愛者)のものもいる、もちろんお客さんも同じ。こっちはこっち(LGBT)、そっちはそっち(ストレート)的な閉鎖的な空間にはしたくない。互いに差別が無い空間として、お客さん、スタッフ共にみんなで楽しめればいい」と語っていた。
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ザ・ステーション・ワインバー
The Station Wine Bar
Tel: 097-850-4043
Street 7 Siem Reap, close to Pub St and The Lane
http://thestationwinebarsiemreap.com/
シェムリアップのパブストリートと並行する道を北側へ二本行くとレインボーフラッグが輝くワインバーがある。このバーでは12種類にも及ぶ赤、白、ロゼ、スパークリングワインがグラス単位でオーダーできる他、100種以上のワインがリストに並ぶ。もちろんビールやカクテルもある。
このバーの一番の「売り」は、毎週金曜日と土曜日21時より開催されるレディーボーイ(おかま)ショー。週末ともなると外国人旅行者だけでなくカンボジア人も見学に訪れている隠れた必見スポットである。
こちらのパフォーマンスはこのサイトでご覧いただけます。
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