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バンテアイミエンチェイ - ピーマイ 5日間の旅 2日目 1

西村 清志郎

西村 清志郎

カンボジア特派員

更新日
2008年9月23日
公開日
2008年9月23日
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深夜2時を回ったころだろうか、軒下の犬が遠吠えをはじめた。それにつれられ、町全体のお犬様が連鎖反応を引き起こし、あっちでワォウワォウ、こっちでワゥオワゥオと合唱がはじまった。こういったときのオープンエアウィンドウはうるさくてかなわない。この町では毎日こうなのであろうかと、ふと考えてしまう。しかし、怒ったところでどうなるものでもない。こんな時、両親から雑に育てられた自分がラッキーであったと思う。再び眠りに入り、5時頃にふと目を覚ますと、未だエコーが鳴り響いていることに気がついた。

6時少し前より、ゆっくりとオープンエアの窓から薄明かりが差し込み始めた。日の出と共に一日が始まるのがカンボジアライフである、隣に寝ていたピーロムはすでに活動を開始している。7時を回ったころ、外からのざわめきもあり起きることにした。昨晩の宴の場(といってもすぐ横)では、ねもととピーロムが出発の準備も終わり、ぼーっとしている。ふむ、少しで遅れたようだ。そのまま朝の散歩に出かけることにした。自分一人先に降り、宿の前で2人を待つ。宿の前にはバッテリー屋があり、自転車に乗ってきたおじさんが大きなバッテリーをどしんと置いた。バッテリー屋のおやじが出てきた様子もない、毎日のことであり、どのバッテリーがどの家のものか、みんな分かっているのだろう。その横を小坊主が隊列を組んで歩いており、すぐ近くでは子供達が缶に小さなタイヤのようなものを付け、それが棒にくっついているもの(缶製大型チョロQに棒をつけたようなもの)を押し歩きながら遊んでいる。

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