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カンボジア最後の緑の楽園 ラタナキリ(Ratanakiri)
ラタナキリはカンボジアの北東部に位置し、ベトナムとラオスに国境を有する。州の人口は14万人ほどだが、内75%は少数民族で形成され、部族ごとに異なった生活様式、言語、文化が今でも残っており、観光客の人気を集めている。ラタナキリの意味は「宝石の山」。その名のとおり宝石が主な特産物となり、重要な収入源である。州都であるバンルンまでは乾季でプノンペンから車で約12時間、雨季には15時間程で途中ストゥントレン、クラチェ、コンポンチャムを経由する。ストゥントレンまでは舗装道だが、そこから州都までの道は赤土となり雨季はかなり厳しく、4WDでなければ行けない。手付かずの自然と野生生物の宝庫であるこの地はエコツーリズムの格好の場所であり、今後注目されること間違いなしだ。
おもな見どころは少数民族、カチョン墓地、花嫁の家、花婿の家、チャオンの滝など。
その中でもお薦めは、カチョン墓地。ここへは州都バンルンから北西3 5 k m 地点、ベンサイを流れるセンサン川を上流へと遡ると精霊信仰のトンプーン族の村に到着するのだが、そこからすぐ横の森に多くの墓がある。それぞれの墓には小さな家と男女の像が飾られている。また、この民族は稀に水牛を生け贄にするセレモニーがあり、運が良ければ遭遇し、その水牛の生首と、切り落とす迫力には驚かされる。