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アンコールワットの町「シェムリアップ」のご紹介

西村 清志郎

西村 清志郎

カンボジア特派員

更新日
2008年4月30日
公開日
2008年4月30日
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日本人のほとんどは、カンボジアと聞いても、世界地図のどこにあるかも分からなく、いだいているイメージも地雷、内戦、ポルポト、そして世界遺産アンコールワットといった感じだろう。そのアンコールワットのお膝元となり、旅の基点となる場所が、僕が住んでいる町「シェムリアップ」である。

僕が、初めてこの地を訪れたのは2003年の雨期に入る少し前。その頃から較べるとこの町は大きく変わった。デコボコだった赤土道路はアスファルトに舗装され、自転車とぼろぼろのバイクばかりだった道路には、普通車はもちろん、高級4WDが我が物顔で走っており、来た時には1基しかなかった信号も、いつの間にやら5基に増え、交通渋滞さえ起こるようになってきた。大型ホテル、レストランは立ち並び、インターネット、電話などインフラは整ってきており、治安もぐぅっと良くなった。

しかし、シェムリアップの町から5分も外に出ると、まったくの別世界、以前と変わらないデコボコ道となる。クロマーを頭に巻いているおばあちゃんが、砂ぼこりが風に舞っている小さな道を、一生懸命自転車をこいで田畑へと向かっている。その脇にはやせ細った牛が、道草を食いながらのんびりと歩いている。そう、数十年前の日本が、今のこの町、この国にはまだまだ残っているのだ。

何となくどこか懐かしい空間。旧き良き時代の日本を感じられる場所が、日本から遠く離れたこの町にあるのだ。

急速に発展し、成長しているカンボジア、シェムリアップ。今しか見ることが出来ない素朴が残る町に、是非遊びに来てください。

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