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【イタリアの日常生活】イタリアの “お役所” よもやま話と “ズッパ・イングレーゼ” のケーキ!

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2015年3月24日
公開日
2015年3月24日
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暫くぶりの更新となってしまいました。

2月から忙しかったのですが、特にこの不在期間の3週間何をしていたかというと、例のイタリアの"お役所"と戦っておりました。

日本であれば市役所に一回行けば済むような手続きに8回、足を運び(運ばされ)、巷では辛抱強くそして忍耐強い性格で有名な筆者も、6回目辺りからさすがに怒りが込み上げて来ました(窓口で)。

とはいっても、ここでキレては元も子もありません。

こちらはあくまでも上品に、そして紳士的な態度で臨むことがイタリアでのお奨めサバイバル方法(?)です(できれば何事もなかったように職員さんと冗談など交えながら)。

イタリアにお住まいの皆さんなら、お役所、警察、郵便局、大学の事務室など公共機関の窓口に行った際に書類が足りないと言われ、2~3回出直すことは誰しも経験済みだとは思うのですが、さすがに8回はやり過ぎです・・・。

今朝はお掃除のおばさん(?)にまで、"奥さん、また来たの?"と言われてしまいました。

いや~、そちらに出勤している訳ではないのですが・・・。

↑ ズッパ・イングレーゼ(Zuppa inglese)味のジェラート。ローマのジェラート屋さんで。

そんなこんなで、お役所と未だに奮闘中です。

火曜日は筆者の誕生日だったのですが、2日違いで誕生日のイタリア人の友人にこのお役所の件について語ると、"ねぇ、気分を取り直して一緒に誕生日パーティーをやらない?" と自宅に誘ってくれました。取り込み中でそれどころではない気分でもあったのですが、今回はありがたくご好意に甘え、お邪魔することにしました。

お誕生日パーティは夕食で、前菜から魚介類のパスタまでお魚づくしのお料理でした。

そしてイタリアでは、お料理の一番最後に出てくるものはドルチェ(デザート)です。

彼女手作りの、ズッパ・イングレーゼ(Zuppa inglese)というケーキです。

ズッパ・イングレーゼはイタリアではとてもポピュラーなケーキで、一枚目の写真にもある様に、ジェラートのフレーバーの一つとしても頻繁に登場するので、一度は見かけた方も多いかもしれません。

↑ ズッパ・イングレーゼは直訳すると、"イギリス風スープ"という意味です。

"イギリス風スープ"の名前の由来には諸説あり、良く分かっていません。

ズッパ・イングレーゼは、洋酒のシロップに浸したスポンジケーキとカスタードクリームを交互に挟み、仕上げに生クリームなどで飾り付けをしたケーキです。

スポンジケーキは、本来はアルケルメスという赤い色をした薬草系リキュールに浸しますが、なければリキュールでもOKです。

この写真のケーキの上にのっているフルーツは、マジパン(砂糖とアーモンドパウダーを練り合わせたお菓子)で作ったもので、こちらも手作りです。

↑ このケーキはリキュールがたっぷりなので、ちょっぴり大人の味ですね。

日本でもご自宅で簡単に作れると思います。どうぞ、召し上がれ!

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