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暫くぶりに、幼子様に会いに行って来ました。
このローマの幼子様は、ローマ市庁舎の隣のサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会(Chiesa di Santa Maria in Aracoeli)の"聖幼子の礼拝堂" の中に普段はいらっしゃいます。
というのは、1年前にもこの幼子様についての記事を書いたのですが、その時はちょうどクリスマス~お正月の期間で、幼子様は礼拝堂の中にいませんでした。
幼子様は、プレゼピオ(Presepio キリスト降誕の場を人形で表現した模型)の一員となっていたのです!
こちらがその時の幼子様です。
さてクイズですが、幼子様はどこにいるかお分かりになりますか?
↑ 答えはとても簡単です。
マリア様に抱かれて膝の上に立っているのが、奇跡をおこすと言われる、ローマの幼子様です。こんなかわいいプレゼピオはここだけです!
プレゼピオ(キリストが生まれた時のシーンを再現したもの)は毎年12月に入ると、大聖堂や教会内などで展示が始まります。良く知られているのはヴァティカン市国のサン・ピエトロ大聖堂前の広場に展示されるものや、ナヴォーナ広場のプレゼピオです。
この教会の場合は、毎年、教会を入ってすぐ左側にある礼拝堂の中に、プレゼピオが出ます。
↑ こちらは、昨日訪れた時に撮影したもので、既に幼子様はご自分の礼拝堂へお戻りになっていました!
↑ この教会も日本とゆかりがあり、仙台藩の武将だった支倉常長と慶長遣欧使節団(日本初の公式使節団の欧州訪問)が、ローマの滞在時に寝泊りしていました。(修道院の部分です)
彼らは、日本の石巻港を1613年に出発してから約2年かけてイタリアに到着、ローマで時のローマ法王パオロ5世と謁見しました。そしてローマ市民権を与えられ、ローマ貴族に列せられました。
↑ 幼子様へのお手紙コーナーで、お願いを書くことにしました。
日本語で書こうかイタリア語で書こうか一瞬迷いましたが、イタリア語にしました・・・。
↑ 聖幼子様は、ゲッセマネ(下記*参照)のオリーブの枝で作ったと言われる木の像で、ローマでは古くから奇跡をおこす力がある像として深く信仰されています。(現在の像は二代目の幼子様です)
*ゲッセマネとは、キリストが弟子達とあの"最後の晩餐"の後に、最後の祈りを捧げた(おそらく夜9時頃)場所です。その約1時間後にキリストは逮捕されます。そして翌日、刑場に送られ、正午に十字架刑が執行されます。
祭壇の上には、常に世界中からの奇跡を求める手紙が乗せられています。
イタリアではハガキや封筒に "ローマの聖幼子様へ" と書くだけで、住所を書かずとも郵便物は幼子様に届きます。
お願いごとがある方は、幼子様の礼拝堂を訪れてみて下さいね!