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イタリア人のマンマにご協力をいただき、クリスマスのお菓子作りを取材させていただきました。
イタリアではクリスマスにケーキも食べますが、ケーキだけがメインという訳ではなく、ケーキの他にも細々としたお菓子がたくさん並び、それぞれが主役となっています。
美食の国だけあり、クリスマスはメインのお食事以外にもデザートの種類が豊富です。
クリスマスから年末年始にかけて、彼らに付き合って日本人がまともに食べたり飲んだり(ワイン)していると、体質もあるのか、5~7キロは軽く太ります。十二分にご注意下さい。(実証済み)
今日は "不恰好だけどおいしい" という名の焼き菓子、ブルッティ・マ・ブオーニ(Brutti ma Buoni)をご紹介します。
ブルッティ(Brutti)はイタリア語で "醜い" とか "不恰好" という意味です。
"マ(ma)" は英語の but にあたり、"しかし" という意味。ブオーニ(Buoni)は "おいしい" です。
見掛けは不細工なお菓子ですが、味は抜群です。男性でも簡単に作れます。
材料(55個分):
くるみ 殻なし 1キロ (もしくはヘーゼルナッツ 800グラム + くるみ 200グラムの組み合わせでも)
卵黄 5個
砂糖 500g
バニラエッセンス 適量
もっと少ない量を作りたい時の材料:
くるみ 殻なし 600g
卵黄 3個
砂糖 300g
バニラエッセンス 適量
↑ 作り方です。まず、くるみ(殻は取る)をミキサーにかけ細かくする。ゴロゴロと粒が残る様に。粉状にしすぎてはダメ。(写真を参照)
そして、ボールに全ての材料を入れ良く混ぜる。その後、2~3時間冷蔵庫に入れておく。(普通のお菓子作り本には、冷蔵庫で寝かせるとの記述はないが、マンマ曰く、味が馴染むので冷蔵庫で数時間寝かせるととても良いそうです。5時間でも良し。)
↑ クッキングシートを敷いた天板の上に、生地を並べる。水で塗らした手で、適当に形を作りながら置いていく。スプーンなどは使わない。
↑ その後、160度位に温めたオーブンの中で20分焼く。途中で一つ一つ、ひっくり返したりする必要はないが、もし天板の向きが変えられるのなら変えても良い。
目で見て、表面がキツネ色になって来たら焼き上がり。外に出すとまだ暖かいうちは軟らかいですが、時間と共に硬くなって行きます。
↑ 不恰好だけれどもおいしいお菓子、出来ました! 形はひどいです(か?)
イタリアはスローフードの国なので、健康を考え、日頃からお菓子やジャム、トマトソースなどは家庭で手作りすることも多いです。(添加物はなしで愛情はあり!)
ブルッティ・マ・ブオニは、元々は北イタリア発祥のお菓子ですが、今日では全国的に見られ、レシピのバリエーションも色々です。
くるみさえ手に入れば簡単に作れますし、日持ちもするお菓子です。
材料を混ぜるだけなので、一度お試しいただくと、全く料理の出来ない方でも、今後得意料理になる可能性もあります。(特に男性にお奨め。得意料理がイタリアの焼き菓子とはお洒落かも・・・。)
次回もマンマにご協力をいただいた、チョコレート詰め乾燥イチジクのオーブン焼き(Fichi Secchi Ripieni)をご紹介します!