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今日は先日のオッキオ・ディ・ブエ (牛の目玉)に引き続き、バールやお菓子屋さん(パスティッチェリーア Pasticceria)で見られるスイーツ、カンノーロ(Cannolo)をご紹介したいと思います。
このお菓子は、カンノーロ(Cannnolo)といいます。
カンノーロは、小麦粉で作った生地を薄くのばして円筒型に揚げた皮の中に、リコッタチーズ、チョコレートチップ、砂糖漬けの果物などを詰めた筒状の菓子です。
シチリア島の名物ですが、ローマでは一年中見られます。
リコッタチーズは、イタリアではサラダやパスタ、お菓子にも良く使われる南イタリア原産のフレッシュチーズで、ポロポロとしていて、イメージとしては豆腐を裏ごししたものに似ています。
↑ リコッタチーズを使ったお菓子の例です。
こちらは手作りのリコッタチーズのケーキ(タルト)です。
ローマのあるラツィオ州とナポリのあるカンパーニア州の境辺りで食べられるケーキで、右側の少し茶色っぽい方のタルトはシナモンベースです。ずっしりとした感じで、味はニューヨーク風チーズケーキに似ています。
大きさが小さいものだと、"カンノーロ"ではなく、"カンノリーノ(Cannnolino 小さいカンノーロという意味)"と呼びます。(上部の写真のものも小さいタイプなので、"シチリアのカンノリーニ Cannolini Siciliani (カンノーロの複数形)" と書いてあります)
イタリアでは "甘い朝ごはん" で快活に一日が始まりますので、当然ながらカンノーロやカンノリーノを朝食にする人もいます。朝ごはん用としてはかなり重いスイーツですが、カリカリのパリパリに揚げた皮とどっしりとした濃厚クリームの中身に病みつきになる人も多く、おやつにも、お土産用としてもとても人気のあるお菓子です。
もしバールに入る機会がありましたら、カンノリーノをお試し下さい!
ご参考までに、ローマの市場(バール)での平均価格は、1つ1ユーロ(約150円)、小さいものですと1つ0.5ユーロ(約75円)前後です。