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ローマ(イタリア)には美術・芸術作品が溢れかえっている美しい教会がたくさんありますが、観光を目的として訪問する際にはどういった点に気をつけたら良いのでしょうか?
今日は、教会や大聖堂を見学する場合の注意点などについてまとめて見たいと思います。
一番大切なことは、教会は祈りの場であるということです。
1. まずは常識的な行動を!
⇒ 教会内での飲食、タバコの喫煙は厳禁です。(今まで1度だけ、教会内で何と昼ごはん(サンドイッチ)をされている方(男性一名)を見たことがありますが、あってはいけないことです!)
また常識の範囲内ですが、大声で叫んだり、走ったりしてはいけません。
内部に祈っている人がいるかもしれません。入る時には、入口のドアも後手に静かに閉めて入場です。
2. 神聖な場所にふさわしい服装で
⇒ 肌の露出度の高い服装では入場できません。特に夏場などは、ノースリーブ、ミニスカートでの入場にご注意下さい。入る前に、ショールなどで肩や背中など必要以上に露出した部分を覆うようにします。
↑ ショールや大判のスカーフで肌を隠します。ショールを持ってくるのを忘れてしまったら、ローマの場合、街中にある屋台で1枚5ユーロくらいから購入できます。(一年中あり)
3. 入場前に、内部の写真撮影が可能かどうかを確認
⇒ 教会や大聖堂の入口のドアには、写真撮影が可能かどうかのインフォメーションが記されています。大抵の場合、誰でも一目で分かるようにイラストが貼ってあります。決まりは教会によって違いますので、入る前に必ず確認します。
↑ 有名絵画がある為、いつも見学する人でいっぱいのサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)。こちらはそのカラヴァッジョの傑作3点に群がる観光客。フラッシュなしなら写真撮影が可能です。
↑ こちらの教会では、カメラ、スマートフォン、タブレットから写真はOK。ただし、フラッシュと三脚の使用は禁止。
4. ミサや結婚式を行っている場合は拝観を止める
⇒ 大聖堂の場合、中央の主祭壇でミサを行っていても、左右の側廊などにある小さな礼拝堂の見学ができないこともないのですが、歩き回ったり、カメラを構えたりすることを考えると、少し時間が経ってから出直すのがマナーといえるでしょう。教会によっては、ミサの時間は観光客の入場を認めない場所もあります。その場合も、入口にその旨を書いた紙が貼られますのでご覧下さい。(例:本日、〇~〇時は信者の為のミサが催されます。観光目的の方は訪問をお控え下さい。)
ミサの時間というのは、教会によって違います。サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を例に挙げると、平日7時、8時、9時、10時、11時、12時、18時がミサの時間となっています。
↑ "ミサは16時30分から始まります。NO VISIT です。" (観光目的の方はご訪問をお控え下さい。)
↑ 結婚式を行っている最中のサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会(Santa Cecilia in Trastevere)。
5. カメラ等の操作音、シャッター音はオフに
⇒ 教会内ではカメラ等の操作音、シャッター音はオフにしておきます。静けさの中では小さな音も100倍になります。
6. 教会見学には小銭を持っていきましょう!
⇒ 教会内では絵画、彫刻、モザイクなどをより良く鑑賞する為に、ライトアップする機械が設置されていることがあります。
ライトアップの料金は1回、40セントで3分間照明できるところ、1ユーロで3分間のところと教会によってまちまちです。コインは10セントコイン、20セント、50セント、1ユーロコイン、2ユーロコインの受付ができる機械が多いので、小銭を多めにお持ちになると良いでしょう!
↑ サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(Sant'Andrea al Quirinale)の礼拝堂をライトアップする機械(写真左下)。照明の為には1回につき、0.5セントの投入が必要です。(これらの機械はもちろんお釣りは出ません)
↑ サンタ・プラッセーデ教会(Santa Prassede)にあるサン・ゼノーネの礼拝堂をライトアップする機械。ローマでも5本の指に入る美しさの、"天上の園"といわれるモザイクのある礼拝堂です。こちらの機械では、1回、1ユーロから受付です。
私達が神社やお寺を訪問する時に感じる、あの厳かな雰囲気は教会や大聖堂でも同じですね!
信仰の場として尊重し、見学させていただきたいものです・・・。皆さま、楽しいローマ滞在を!