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今日はサンタンジェロ城(聖天使城)の入場料がお一人様1ユーロ(特別展込みで通常は 10.5ユーロ)の日でした。
このサンタンジェロ城は、内部に、美しいフレスコ画で飾られた歴代ローマ法王のお部屋や武器博物館などもあるのですが、訪れる人の最大の楽しみはといえば、ぐるぐる階段&回廊(巡回廊)を散歩したり、美しいローマのパノラマを見たりすることではないかと思っています。(特にぐるぐる階段は、子供達が大喜び!)
まん丸のバースデーケーキの様なお城の内部は、6層(1階から屋上のテラスまで6つのレベル)になっており、このらせん状のスロープなどを通って、徐々に上に行く形になっています。まるで迷路のようです。
↑ サンタンジェロ城。イタリア語でカステル(城)+サント(聖)+アンジェロ(天使)、すなわち聖天使城です。
もともとはギリシャかぶれの皇帝ハドリアヌス帝がお墓(霊廟)として造らせた為、お城といっても"普通" のお城とは形が大分違います。
↑ 今日の聖天使城の入場料は、たったの1ユーロでした。(しかも深夜0時までオープン)
というのは、今日は毎年、秋に行われるヨーロッパ世界遺産の日なのです。この日は、国営の美術館、博物館、遺跡などが無料です。一部の施設ではお一人様1ユーロとなるところもあります。
↑ 内部です。らせん状のスロープなどで上がっていきます。
↑ 只今、2階部分です。少しずつ上ってきました。テヴェレ川に架かる美しく風情ある橋、サンタンジェロ橋です。橋の欄干にはたくさんの天使像が並んでいるのが見えます。
↑ さらに上に進みます。
↑ ヴァティカン市国のサン・ピエトロ大聖堂がすぐ横に見えてきました。
それもそのはず、サンタンジェロ城とすぐ西側にあるヴァティカン市国は秘密の通路で繋がれているのです。ローマ教皇が敵に攻め込まれ命を狙われた時、ヴァティカン市国をソソッと秘密裏に抜け出して、より頑丈で守りが堅いこのサンタンジェロ城に逃げ込む為の秘密の通路で、この通路は教皇の住居とお城の堡塁の一つ(サン・マルコ堡塁)を直接繋いでいます。詳細は過去記事 美しい天使達がお出迎えのサンタンジェロ橋を越え、聖天使城(サンタンジェロ城)へ!
↑ ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋です。
↑ 眺めの良い4階は、教皇の階です。こちらはフレスコ画が美しいローマ法王、パウロ3世(在位:1534~1549年)の住居。サンタンジェロ城はヴァティカンの要塞として使われていた為、このお部屋の隣には、法王庁の財宝を保管していた金庫があります。
↑ こちらがその金庫です。このお部屋に法王庁の財宝や書類を保管していました。書類を保管する家具には、どっしりとした存在感のクルミ材を使用。(どれも1400~1500年代の当時のもの)
↑ 廊下も美しいです。
↑ ついに屋上のテラスに到着しました。
590年頃、ローマにペストが大流行した際に、この場所を通った法王グレゴリウス1世に剣を鞘に収めようとして見せた、大天使聖ミカエルの像です。このミカエルの暗示により疫病は終息を迎え、やがて"聖天使城"の名前の由来となりました。(サンタンジェロ城を正面から見た1枚目の写真で、聖天使城の頂上に立っている青銅の像です)
↑ ローマは上から見ると教会のクーポラがいっぱいです。
↑ 写真左側に、ヴェネツィア広場にある、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の真っ白の巨大な建物が見えます。そのすぐ左後ろに黒っぽく見えるのが、現在、北側の壁を修復中で表面に足場が架かっているコロッセオです。(上の写真でも何となく黒っぽく見えるものがコロッセオ)
↑ 真上から見るサンタンジェロ橋です。人々は、両脇の天使達に見守られながら聖天使城に辿り着きます。
↑ ヴァティカン市国のサン・ピエトロ大聖堂がすぐ横に、堂々と控えています。
この聖天使城は、一人で訪れても楽しめる観光スポットだと思います。
今回は昼間に訪れましたが、特にここから見る夕暮れ時のローマのパノラマは言葉を失うほど、美しいです。(毎週金曜日は22時までオープンしていますので、夕暮れ時にも是非ご訪問を!)
とてもロマンティックです・・・。