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ローマは上にも下にも(地上部にも地下にも)遺跡が多く、地面を掘ると何らかの遺構にあたります。首都であるにもかかわらず、地下鉄はA線とB線のたったの2本のみであり、大方の移動手段は地上部のバスかトラムに頼り切っています。
ところが、3本目の地下鉄C線を作りましょうということになり、2007年から工事が始まりました。
コロッセオの前など、市内各所で "只今、C線工事中!" の看板が立っているのを見た方が多いのではないでしょうか。
実は家のすぐ近くでもやっているのですが、昨年までは工事のスピードがとてもゆっくりで大きな変化はなかったのですが、今年に入ってからは何故だか、ものすごいスピードで掘っています。(この勢いで家の下まで掘って来たらどうしようかと不安になります)
今日の午前中は大きなチューブ(?)が来ていました。この鋼鉄製の直径が何メートルもあるチューブ(?)を地下にはめるのでしょうか?
↑ 完成したばかりの駅とC線です。
この地下鉄C線ですが、ついに一部区間の工事が終了し、来月の10月11日から運行開始となります!
地下鉄C線は、ヴァティカン市国のある市の西側から、市内中心部をほぼ左から右へ通過する線で、市郊外の東方向へ抜ける全部で30駅です。
↑ 今回、10月11日よりオープンするのは、路線図のピンク色の円で囲った部分です。東側部分の15駅です。
【追加情報】2018年5月12日現在、東から西に向かって、ミルティ駅(Mirti)からサン・ジョヴァンニ駅(San Giovanni)までの7駅も完成し、全部で22駅が利用可能となっています!
地下鉄を表すシンボルカラーですが、地下鉄A線の赤色、B線の青色に続き、C線は緑色となります。
C線は、ヴァティカン市国のあるオッタヴィアーノ駅とサン・ジョヴァンニ駅でA線と乗り換えができるように、コロッセオ駅ではB線と乗換えができるように繋がる予定です。
現在、議論の真っ最中なのが、ヴェネツィア広場駅で終点にしてしまうか、オッタヴィアーノ駅などがあるその先の5駅も開通させるかどうかです。
今回、10月11日から運行を開始する区間は、観光客の方にはあまり使われない区間かもしれません。この部分はどちらかというと、市の東側部分の近隣住民が市中心部へ出るのに使う路線です。
しかし、地下鉄が増えることによって、ローマ全体の地上部の交通渋滞が減ることが予想されますので、これは誰にとっても、とても嬉しいニュースです。したがってスモッグも減ります。
2018年5月12日現在、営業時間は5時30分~23時30分(金・土曜日は深夜1時30分まで)となっています。
出来立てのピカピカの電車が走りますので、楽しみです!