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ローマ市では2011年1月1日より、観光客等が市内のホテルに宿泊する場合の滞在税(宿泊税)の徴収制度を導入しています。
世界の観光都市では既にこの滞在税を導入している所もあり、例えば東京都は2002年より、都内のホテルや旅館に宿泊した場合、1人1泊の宿泊料金が1万円以上の場合に課税されます。
ツインルームなどの1室に2人以上で宿泊する場合には、1人当たりの宿泊料金に換算して判断します。税率は、次の表のとおりです。詳細は東京都主税局ホームページでご覧下さい。
宿泊料金(一人一泊)
10.000未満 課税されません
10.000円以上15.000円未満 100円
15.000円以上 200円
ローマ市でも既に導入済みの滞在税(宿泊税)ですが、2014年9月1日より課税額が以下の通り一部変更となります。同地へのご旅行予定の方は、予めお知り置き下さると良いと思います。
ローマの滞在税(宿泊税) ACCOMODATION TAX
* 宿泊施設にはホテル、B&B、バカンスハウス、アグリトゥーリズモ、滞在型ホテルレジデンス、バカンス客を主な対象にした部屋貸し、キャンプ場などが含まれます。
ホテルの場合
1つ星ホテル ★ お一人様一泊につき3ユーロ(現行の条例では 2ユーロ)
2つ星ホテル ★★ お一人様一泊につき3ユーロ(現行の条例では 2ユーロ)
3つ星ホテル ★★★ お一人様一泊につき4ユーロ(現行の条例では 2ユーロ)
4つ星ホテル ★★★★ お一人様一泊につき6ユーロ(現行の条例では 3ユーロ)
5つ星ホテル ★★★★★ お一人様一泊につき7ユーロ(現行の条例では 3ユーロ)
*ご注意:滞在税はお一人様につき最大10泊まで徴収されます。11泊以降は免除となります。
B&B、バカンスハウス、部屋貸しの場合
お一人様一泊につき3.5ユーロ
*ご注意:滞在税はお一人様につき最大10泊まで徴収されます。11泊以降は免除となります。
アグリトゥーリズモ、レジデンスの場合
お一人様一泊につき4ユーロ
*ご注意:滞在税はお一人様につき最大10泊まで徴収されます。11泊以降は免除となります。
キャンプ場など野外施設の場合
お一人様一泊につき2ユーロ
*ご注意:滞在税はお一人様につき最大5泊まで徴収されます。6泊以降は免除となります。
↑ イタリアのB&Bです。
免除に関する共通事項(全てのカテゴリー):
-10歳以下のお子様には課税されません。
-療養目的で滞在する場合、介助者には課税されません。
-23名以上のグループで宿泊の場合、運転手と添乗員は免除となります。(最大1グループ2名)
滞在税(宿泊税)の払い方:
ホテルに到着してチェックインする際に、まず最初に、お客様は〇〇泊ご宿泊されるので、〇〇ユーロのアコモデーション・タックスがかかりますと口頭でいわれます。
滞在税の支払い方法は、チェックアウト時に、現金またはクレジットカードでとなります。
筆者の経験ですと、レセプションでは出来れば現金で支払って下さいといわれることが多いです。おそらく、日本でインターネットを通じて予約時に既にクレジットカードでの支払いが済んでいる方が多いので、数泊分の滞在税は面倒なカード決済よりも小銭で払った方が楽ですよということでしょう。
滞在税は必ず領収書に明記されますので、ご確認下さい。
以下、私が実際にホテルの宿泊した時の、領収書を例で挙げます。
↑ 昨年宿泊したホテルの領収書なので、課税額は変更前の一人一泊2ユーロが適用されています。(ホテルをジロリとチェックする為の見苦しい宿泊メモがありすみません。こっそり書きますとお奨めホテルです。)
ご質問等がありましたら、阿部までお気軽にお問い合わせ下さい。それでは、楽しいご滞在を!