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【カード等の紛失・盗難時の緊急連絡は?】イタリアから日本への電話のかけ方 インターネットポイントの電話ボックスを利用する編

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2014年8月26日
公開日
2014年8月26日
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今回は、ローマの場合、最も簡単だと思われる日本への電話のかけ方についてお届けしたいと思います。

ローマは東京に比べるとあまり大きくない町ですが、一応は首都なので外国人在住者も多く、移民さんが本国に送金したり、外国の方が自分の国に電話をしたりする時に必要となるサービスは多く揃っています!

ローマの戸籍庁に登録されている外国人数は、2012年1月1日の統計値によると約35万2000人です。

最も多い国籍順から並べますと、

1位 ルーマニア人 7万9000人

2位 フィリピン人 3万6000人

3位 バングラデッシュ人 1万9000人

4位 ポーランド人 1万5000人

5位 ペルー人 1万4000人

外国の方が主にイタリアに出稼ぎに来られ、得た収入を本国に送金する場合、WESTERN UNION、MONEY GRAM、TELEGIROS、I-TRANSFER などの国際送金サービスを利用するのが一番簡単です。これらのサービスは普通、インターネットポイントに併設されていることが多いです。

インターネットポイントはイタリアでは、普通にイタリア語で呼ぶと、"チェントロ・インターネット(Centro Internet)" となりますが、インターネットセンター、インターネットカフェ、インターネットポイントなどの名前でも意味は同じです。経営者はローマでは大抵の場合、バングラデッシュ出身の方で(上記の統計でも3位です)、時々、パキスタンや、アルジェリアなど北アフリカ出身の方がお店を持っています。

言葉は何とか英語で通じる感じなので(イタリア語も危うい感じな時も・・・)、意思の疎通は出来ます。

インターネットポイントはローマ中、あちこちにあるといっても良く、特にテルミニ駅の南側(ジョリッティ通り Via G.Giolitti)には連なるように存在します。この辺りは、あまり治安が良くないので利用する時は所持品をしっかり持ち、気を抜かず歩くようにして下さい。といっても、昔、この辺りに筆者の行きつけのインターネットポイントがあり、バングラデッシュ出身の経営者は東京の専門学校に4年間通ったこともある愉快なおじさんで、よくお菓子をもらったり(しかもバングラデッシュのお菓子)と、親切にしてもらった懐かしい思い出のある界隈です。インターネットポイントでは最近ではパソコンも日本語も使用できるところが多いです。

電話のかけ方ですが、このインターネットポイントの中には電話ボックス、数台(数十台)のパソコン、コピー機、ファックスがあります。イタリアでは、初めてインターネットを使用したい場合は、身分証明書の掲示と登録が行われますが、電話は気軽に入って利用できます。

↑ 典型的なインターネットポイントの外観です。入口のところに各種サービスを案内するシールがペタペタと貼られていることが多いので、すぐにわかります。

↑ こちらは別のインターネットポイントの例です。家の近所をぐるっと周っただけで4軒、ありました。お店の看板の一番上の所に左から、マネー・トランスファー、インターネット、コピー、印刷、ファックス、スキャナーのサービスをしていることが読み取れます。

↑ お兄さんに(おじさんかも)こんにちは!と元気に挨拶をして入るとインターネットポイントの店の中には電話ボックスがあります。国内、国外への電話が可能です。

写真を撮らせてもらったこのお店のバングラデッシュ出身のお兄さんは、非常に几帳面な性格なので、いつも店内で販売している糊、消しゴムなどの文房具はビシッと並べてあります。今回も、ブログに電話ボックスの見本を載せたいので、写真を撮らせてくれる?といったら、快くOKしてくれました。(読者の皆さんによろしくといっておりました。)

↑ お店によって若干違いはあるかもしれませんが、通常ですと、電話ボックスに入り、日本にかける場合は国際電話識別番号の 00 の後に、日本の国番号81、その後に市外局番の最初の 0 をとった相手先の番号をかけます。電話がつながって声が聞こえてきたら電話の上部にある装置のボタンを押すと、会話が出来ます。押さないといつまでたっても相手からはこちらの声が聞こえないので注意です。電話の最中はこの装置のモニターに料金が表示されますので、いくらかかっているのか一目で分かり安心です。会話を終えたら、普通に受話器を戻し、お会計に行ってお金を払えばOKです。

インターネットポイントの電話ボックスでかける電話の良いところ(まとめ):

1. 通話にいくらかかるか、料金を事前に知ることが出来ること。

2. 電話自体の操作が簡単で、テレホンカードと違い、面倒なオペレーターによるシステムなどを通す必要がない。

3. テレホンカードでは使いきれず残ってしまった料金は、実質、捨ててしまうことが多いが、テレホンボックスを使用すると、通話した分の料金だけ払えばいい。

4. 座って話せることが多い。

5. 一般的に、年中無休で9時から23時頃まで開いている。

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