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この時期に気をつけた方が良い旅のトラブル。”食べ過ぎ・飲み過ぎで起こる症状”

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2014年8月4日
公開日
2014年8月4日
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今月のお題 "気をつけたい旅のトラブル"について、今回は開放的な気分になるこの時期だからこそ特に気をつけたい旅のトラブルとして、"食べ過ぎ、飲み過ぎで具合が悪くなるトラブル" についてお届けしたいと思います。

以前、2013年7月28日号 "ローマの治安と旅行する前に知っておいた方が良いこと!" にも書きましたが、イタリアで日本人があいやすいトラブルの一つとして、スリ等の被害の他にも意外や意外、イタリア料理の食べ過ぎ、飲み過ぎで起こるトラブルというのがあります。

↑ ローマのレストランにて。魚介類のフライ。

塩味がきいていてビールなどと良くあいますが、これ以上食べたら駄目かもと感じたら、直感に従い箸を置いた方が無難です。

日本にいると、"自分は節制できるタイプだしありえないから、大丈夫。" と旅先で食べ過ぎで具合が悪くなった自分を全く想像できないかもしれませんが、いやいや結構あるのです。

特に真面目な方は、せっかく遥々イタリアまで来たのだからと、テーブルに出されたものは少々無理して頑張って食べてしまいますし、逆に性格的にハメを外しやすい破天荒タイプの方は、食べ過ぎと共に、アルコール類の飲み過ぎのトラブルが多いのです。

先日は、30代前半の女性の方なのですが、お食事中に気持ちが悪くなってしまい(吐き気と目が回る症状)、途中でテーブルから離れて、別のお部屋で横になって暫く休まれたということがありました。

毎日炎天下の観光で疲れて体調もあまり良くないのに無理して食べ物を詰め込んでしまったので、若くても体がもう耐えられないと悲鳴をあげてしまったのでしょう。

イタリア旅行は初めてではないそうなのですが、旅のメンバーの中には初めてのお友達もいたそうで、他のメンバーに気を遣ってしまって、日本人には量が多いパスタやアンティパスト(前菜)のズッキーニの花のフライや鱈のフライ(ローマ名物です)を頑張って詰め込んでしまったこと、あまり強くないワインもお付き合いで飲んでしまい、疲れた胃腸が最後のとどめの一発をくらってしまったことなどが挙げられると思います。

旅仲間とは、"ごめんね、疲れてお腹が空いていないから、私はホテルで待ってるね。食べてきて。" と言える位の関係でないといけませんね!家族の場合も同様です。

イタリアでは同じテーブルの人が食べ過ぎで気持ち悪くなってしまった場合、よく重曹を水に溶かして飲ませ(食用の重曹でお願いします)、横にならせるという手段をとります。

筆者は胃が消化をストップして働いてくれず吐き気がする時は、消化不良と吐き気止め用の薬を飲みます。普段から薬類をバッグに入れて持ち歩くと良いでしょう。(自分が使わなくても他の人が必要だということも多々あります)

↑ 薬の一例です。胃酸過多、消化不良用の薬でBIOCHETASI (ビオケタスィ)というのがあります。特にこみ上げる吐き気に良く効きます。一包5g入りで、これを気持ちが悪い時にコップ半分の水に溶かして飲みます。ファンタオレンジにそっくりな味でおいしいのです。薬屋さんで購入できます。

食べ過ぎ、飲み過ぎが特にこの時期に多いトラブルと書いたのは、夏特有の開放感からです。夏はレストランの素敵な屋外席でお食事ができることが多く、ここに座って食べると雰囲気があって食が進むこともあります!

イタリア料理は見た目もおいしいので、強烈に好奇心をかきたてられ次々と食べてみたくなりますが、既に日本からの長旅で体は疲れています。

そして、夏の観光は暑さでより体力を消費するので胃腸もくたくたで、いつも通り食べたつもりでもトラブルが多いのです。

食べ過ぎ、飲み過ぎに留意され、安全で楽しい旅行をお楽しみ下さいませ!

8月お題 "気をつけたい旅のトラブル"

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