• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

フィウミチーノ空港と各地をダイレクトに結ぶ高速鉄道が開通!

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2014年7月19日
公開日
2014年7月19日
AD

最新のニュースですが、イタリアの玄関口、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(通称 フィウミチーノ空港)とヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリ、ボローニャなどの各地をダイレクトに結ぶ高速鉄道が2014年12月より開通します!

まずはヴェネツィア-空港間のダイレクト鉄道を皮切りに、少しずつ各地へ結ぶ列車を増やすそうです。

↑ 国内を走っている高速列車のフレッチャ・ロッサ(赤い矢の意味。Frecciarossa)とフレッチャ・アルジェント(銀色の矢の意味。Frecciaargento)。写真左側がフレッチャ・ロッサで、ローマ-ミラノ間を僅か2時間55分で結んでいます。

現在、例えば日本の成田空港(東京)を飛び立って、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(ローマ)で降りると、必ず下記の方法でローマ市内へ入ります。空港-ローマ市内は約35kmの距離があります。

空港からローマ市内への行き方:

1. 空港駅からレオナルド・エクスプレスという空港⇔テルミニ駅間のノン・ストップの直通列車を利用する。料金は一人14ユーロで30分に一本あり、所要時間は30分。(2017年12月10日の情報)

2. 空港駅から普通列車(FL1)でローマ市内に入る。各駅に止まるので所要時間は40分程かかるが、例えば、ローマ・トゥスコラーナ駅へ(から)だと8ユーロと安い。(2017年12月10日の情報)

テルミニ駅には止まらない。ローマの中心部で停車する駅は、トラステヴェレ駅、オスティエンセ駅、トゥスコラーナ駅、ティブルティーナ駅など。降りる駅が地元の普通の鉄道駅なので、ホームに到着してからスーツケースを引きずっての移動が結構大変。選択肢の中で一番筋肉痛になる方法。節約旅行者にはお奨め。

↑ こちらが普通の列車(FL1)です。

3. テルミニ駅行きのシャトルバスを利用する。所要時間は40分~1時間位だが、渋滞にはまると危険この上ないので、通常、良識あるローマのホテルのレセプションではシャトルバスを利用するお客さんには2時間位前のバスに乗るようにアドバイスをしている。

4. タクシーを利用する。ローマのタクシーには一抹の不安を覚える方も多いが、2006年よりボッタクリ等の被害の防止の為、定額料金制になっている。フィウミチーノ空港のタクシー料金に関するページはこちら

タクシーについての詳細は過去記事(関連順):

2014年10月9日号 ローマのフィウミチーノ空港-市内間のタクシー料金表のまとめ こちら

2016年9月30日号 ローマ中央駅テルミニ駅 五百人広場のタクシー乗り場の様子!こちら

2014年9月3日号 ローマのタクシー乗り場マップ!(改訂:2017年11月19日)こちら

↑ ローマのタクシー。運転手が怪しそうだと思ったら絶対に乗らないこと。多くの場合は私達のカンはあたっています。

5. 車を持っている人に空港まで迎えに来てもらう。知っている人ならば、これが一番安全な方法。

将来的には、これらの空港とローマ中央駅テルミニ駅を結ぶ列車全線が廃止になるそうです。(シャトルバスは残ると思います)

このように、今までは空港に到着したら一旦、何らかの手段でテルミニ駅に行って、そこから列車で各地へ移動するしか方法がなかったのですが、今回、空港-各地をダイレクトに結ぶ直通列車ができたことによってテルミニ駅を通らずに、空港から直接目的地へ向かうことが出来るようになりました。このことによって、旅行者には40分位の時間の節約になるそうです。

トレニタリアの時刻表はこちらのページです。(イタリア語)

所要時間の目安:

フィレンツェ(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)から 2時間14分

ボローニャ(ボローニャ中央駅)から 2時間59分

パドヴァから 3時間59分

ヴェネツィア(メストレ)から 4時間15分

↑ テルミニ駅でお客さんを待っている、フレッチャ・アルジェント(銀の矢)。アルジェントはローマ-ヴェネツィア間を3時間19分で結んでいます。

予定では、このアルジェントが空港までやって来るそうです。より早く走るロッサは既にオーバーワーク気味なので、空港と各地を結ぶお仕事はアルジェントにお任せ。

今年の4月より、アリタリア航空の東京(成田)-ヴェネツィア(マルコ・ポーロ国際空港)を結ぶ直行便の就航も始まり、日本からイタリアへの移動、そしてイタリアに着いてからの国内の移動がますます便利になりました!

【追記】2017年10月30日現在、東京(成田)-ヴェネツィア便は運行されておりません。ご了承下さい。

こうした背景には、ヨーロッパではイタリアは交通インフラの整備が遅れをとっており、これではいかんぞ!といった声から、現実化することになったようです。

トップへ戻る

TOP