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イタリア人の朝食時に突然訪問させてもらい、何を食べているのかジロリと見せてもらう朝ごはんシリーズから拡張し、昼ごはんを見せてもらうシリーズです。
その3 までお届けしました朝ごはんシリーズでは、イタリアではケーキなどの甘いものを朝ごはんにしていることが解明できました。
ところで皆さんは、"イタリア" と聞いて、一番に思い浮かぶ料理は何ですか?
筆者は日本にいた頃は長い間 "スパゲッティ" だったのですが、果たしてイタリア人はスパゲッティを常食化しているのでしょうか?
海外では、未だに日本人は毎日寿司を食べていると思っていらっしゃる方がいます。
ある時などは、寿司や刺身、おそば(冷やし)、みつ豆、羊羹などは冷たい料理なので、日本食には暖かい料理はないのですか?と大真面目な顔をして聞かれたこともあります。実際にその国で暮らしてみたり、興味を持って調べてみないと、なかなか実態は分からないといったところかもしれませんね!
ということで、この朝ごはん&昼ごはんシリーズでは日常の一コマをダイレクトにお届けできたらと思います!
第一号目の本日はイースターという、1年の中でも特別な日の昼ごはんをお送りしたいと思います。
↑ 昼ごはんの会場に到着しました。窓から海が見えて何となくホテルの朝食会場みたいです。
↑ イタリア半島でローマがある側の地中海は、ティレニア海といいます。反対側はアドリア海といいます。
↑ 海は真っ青です。
↑ 皆が食卓の前に集まるとシャンパンがやって来て、お祈りとともにグイと飲み干した後、昼ごはんが始まりました。手前に見えるのは子羊のオーブン焼きです。サラダも数種類並んでいます。ワインでのお供はイタリア人の食事には欠かせません!
↑ まずは、ポルチーニ茸とホワイトソースをパイ生地と交互に挟んで焼いたとってもおいしいパイの登場です!
↑ 続いて、家の庭で採れたアスパラガスを使った、アスパラガスとモッツァレッラチーズのタルトが焼きあがりました!アスパラガスがおいしくないので、サラダなどに使うよりはこうして焼き上げた方が良いとのことでしたが、とてもおいしかったです。
↑ タルトが小さいので(日本人的には普通)、案の定、全員に行き渡りませんでした。それを見越しての別の味のタルトが焼いてありました。これは、アーティチョークとパルミジャーノチーズのタルトです。
↑ 二枚目のタルトもあっという間に終わってしまったので、これでもかという三枚目も登場です。ラディッキオとプロヴォラチーズのタルトです。
ラディッキオは赤チコリとか、トレビスともいう葉っぱ系の抗酸化作用たっぷりの野菜で、イタリアではリゾットにも使われます。プロヴォラチーズは水牛の乳から作られる軟らかいイタリア南部産のチーズです。一応書いておきますと、ここではタルトはパンの様な存在で、あくまでも脇役でしてメインのお食事ではありません。これらと平行して、ラザニア、お肉、ジャガイモなどが来ています。普通のパンももちろんあります。
↑ ポテトのオーブン焼き(ローズマリー風味)です。じゃがいもの味がおいしいかどうかで全てが決まる恐ろしい料理です。
↑ その他のお料理です。メインには巨大ラザニアも出ていました。ラザニアは最初の方に出てきたので、最初からあまり食べないように自制しました。
↑ そして時は流れ昼ごはん開始から1時間半が経過し、デザートの時間になって参りました。デザートをお供する際のアルコールは、ストロベリー味のシャンパンです。
この写真のケーキ(タルト)は、シナモンをベースとしたものと、リコッタチーズをベースにしたものの2種類です。ローマのあるラツィオ州とナポリのあるカンパーニア州の境辺りで食べられるケーキだそうで手作りです。ずっしりとした感じで、味はニューヨーク風チーズケーキに似ていました。
↑ 色々な種類のデザートを食べる様です。"食べる様です"と書くのは、もうお腹がいっぱいで苦しくて涙ながら途中リタイアしてしまいました。ケーキ類の後は、果物籠とナッツ類の籠の登場です。果物はすんなり入ったので、洋ナシとぶどう、キウイフルーツ、みかんをいただきました。
↑ 一番最後は、イースターですのでチョコレートの卵を食べてデザートは締めくくりとなりました。チョコレートをお供した飲み物は食後酒のリモンチェッロ(度数30%位のレモンの強いリキュール)です。リモンチェッロは庭で収穫したレモンで作れる時に大量に作っておき、冷凍庫に入れて保存しておきます。
↑ イースターにプレゼントするチョコレートの卵です。写真左手にあるシャンパンの瓶と比べてみるとその大きさが分かるかもしれません。中は空洞でかわいいブレスレットのプレゼントが入っていましたが、誰もプレゼントには見向きもせず、殻の方を食べる方に夢中でした。