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イタリアの鉄道駅構内の列車の電光掲示板の見方。

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2014年3月14日
公開日
2014年3月14日
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皆さん、こんにちは!

今日、ローマ中央駅テルミニ駅を歩いていると、3組の日本人観光客の方々より次々と声をかけられました。

20歳位のかわいい女の子達でしたが、切符を見せてくれて、"すみませ~ん。これはどの電車に乗ったらいいんでしょうか?見方がわかりません。" と尋ねられました。

掲示板で確認すると既に出発5分前だったので、刻印をして走るように(ホームが反対側でした)返答したのですが、大きなスーツケースを持っていたのでどうにか間に合っていれば良いと思います。

同じ所に立っていると、続いてもう1組から尋ねられました。

同じく女子大生さん3人連れで、ユーロシティに乗る筈だったのですが(こちらもそれぞれ大きなスーツケースを持っていました)出発時刻丁度位に行ったら、目の前で列車がホームから出発してしまいました。

唖然としてしまって、もうどうしたら良いかわからず泣きそうになっていますので助けて下さいということでした。

このお嬢さん達の場合は、窓口に行って後発の列車に再発券してもらいました。

イタリアやスペインなどのラテン系の国はルーズなので、よく列車は遅れて出発することがあると聞いたそうで、5分位遅れても余裕だと思っていたらしいのですが、それは実は過去の話で、現在では割と時刻に正確だと思います。

一番、やめてくれ~と思うのは、出発時刻よりも早めに出発することもあって(これはルーズさの名残りなのか?)、最近、筆者は電車に乗るべくホームを歩いていたのですが、最後尾の車両からほんの5メートルの所に到達した時、目の前で出発してしまい、非常に腹がたったことがあります。30秒位早めの発車だったと思います!

そうかと思えば、乗り換え地では列車にうまく乗れるよう、後から来る列車の到着を待っていてくれることも良くあります。

テルミニ駅はその名も終着駅なので、列車が早めに折り返してきてホームで待っていることもあります。乗る予定の列車がもう来ていれば、列車に上がって乗っていても問題ないですよ。ただし、その列車が乗る列車かどうか必ず確かめて下さい。

いずれにしても、列車は出発時刻の20分前には大抵ホームに到着しているので、早めにホームで待っていれば乗り遅れの心配はないと思います。

今日は、列車を利用する人は100%見ることになる駅構内の電光掲示板の見方についてです。

テルミニ駅の列車の電光掲示板を基に、ご説明したいと思います。

なお、過去記事でテルミニ駅について特集しています。

↑ テルミニ駅の電光掲示板。駅の丁度真ん中辺りの掲示板です。

↑ 到着する列車と出発する列車の掲示板が一緒になっているので、間違わないように注意です!

↑ それでは到着する列車の掲示板から説明です。到着はArrivi (Arrivals) と書いてある方の掲示板です。

↑ こちらは出発する列車を並べた掲示板です。

まず一番最初に確認することは、その掲示板は出発なのか到着なのかということです。

両者の間に色などで区別はありませんので、間違わないように注意です。

出発はPartenze (Departures) といいます。

↑ こちらはナポリ中央駅の電光掲示板です。

ナポリでも読み方は全く同じなので、ローマのテルミニ駅の掲示板で学習しておけば問題はないです。テルミニ駅は使用頻度が高い駅ですので。

↑ 一日の駅出発列車の時刻表。駅構内の柱などにたくさん掲示されています。

この時刻表から途中停車する駅の名前などほぼ全ての情報を入手できるのですが、こちらに記されている予定出発ホーム番号は変更になることが多いので、あくまでも参考として見て下さい。最も正確な出発ホーム番号は、直前に情報がアップされる上記の写真の様な電光掲示板です。

↑ こちらは一日の駅到着列車の時刻表です。

この紙の時刻表でなくても、自動券売機で出発駅と到着駅を入力すると、途中停車駅などを調べることが出来ますが、画面を見ている時には必ず背後にゾゾゾッと来るものがありますので注意して下さい。霊の類ではありません。テルミニ駅の陰の主人公、スリさん達です。

自動券売機周辺は、皆がお金の出し入れをしているので、朝から晩までスリの仕事場となっております。筆者も利用する度にまとわりつかれるので、こちらも忙しくていちいちかまっていられない時は "警察呼んで欲しいの?" の一喝です。

↑ 年中改装中のテルミニ駅ですが、電光掲示板もどんどん増えています。これはかわいいミニタイプ!

↑ 掲示板の見方は、普通の掲示板と同じです。

↑ なお、現在、刻印機は従来の黄色のものではなく、全機こちらのものに変わっております。

黄色の刻印機がないない、と探されませんよう!

↑ 少しアップで。列車の切符を左側にあわせて奥まで差込み、音がしたら抜き取ります。必ずその場できちんと刻印されたかどうか確認して下さいね!

この国には改札というシステムがないので、自分で刻印しないと不正乗車とみなされ、車掌さんが周って来た時に罰金となります!

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