• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

ナポリの観光で見たもの!その1 町のゴミ。

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2014年1月4日
公開日
2014年1月4日
AD

今日から数回に渡り、年末年始を過ごしたナポリ様子をお届けしようと思います。

いかがわしく怖かったナポリですが、もちろん良い面もありました。

特派員として、いいところだけをお伝えするのは旅行者の皆さんの危機感を薄らせてしまい逆にまずいのではと思いましたので、良い面も悪い面も(特に治安など)ナポリで撮影した写真をそのまま忠実にお届けしようと思います。

筆者が長く住んでいるローマとの比較で感じたり思ったりしたことを独断と偏見でコメントを入れていきますので、ナポリ贔屓の方、長期在住している方にとっては「いや違う!」と異論もあるかもしれませんが、そこは軽くスルーの程お願い致します。

在住者ではなく、ひとりの旅人としてどのようにナポリの町を感じたかお伝えしたいと思います。

ローマに戻って来て、少し変ですが、改めてローマの治安の良さを確認しました。

ローマと比べて段違いに治安の良いローマ以北の人からいわせると何をいっているんだと怒られそうですが、緊張感なしで歩ける街っていいですね~。(^ – ^)

一緒に同行した友人も、「ローマに帰ってくるとホッとするね。」といっていたので彼女も同じ様に感じていたと思います。

↑ ナポリ駅に着いて、ホテルまで歩いて行きます。ナポリは道にはそこらじゅうにゴミが落ちていて、とてもびっくりしました。あのゴミ問題でもめている場所はここではありません。それにもかかわらずです。

↑ ナポリの皆さんにはモラルを持ってもらうことを望みます。ゴミを気軽に道端に捨てる人をたくさん見ましたよ~。ポイ捨ては厳禁です。

↑ ショッキングなのは、とにかく街中が汚いこと。道に落ちているゴミの中にはマットレスやテレビなど粗大ゴミ系のものもごったまぜになって捨てられています。ですので、ゴミをかき混ぜて拾っていく人もいます。

手前のゴミの塊を観察していると、まゆ毛犬の様な顔をした2人組のお姉さんにからまれました。お姉さんは売春婦兼スリと思われますが、お姉さんの顔をじっくり見ると笑ってしまうので笑いをこらえるのに大変でした。昔日本で流行していた、まゆ毛犬というのでしょうか、柴犬などの顔にまゆ毛を書いた、あのまゆ毛の形にそっくりな墨で書いたようなまゆ毛が書いてありました。福笑いのようで、おでこの上の方に貼り付いていて顔と全然あっていませんでした。アイメイクはというと、これまたペルシャ人風?といいますか目の周りが真っ黒でどこに目があるのかわからないようでした。

お姉さんに「あたいの写真をとるな!」と近づかれ凄まれましたが、イタリア語で返すと、いいカモだと思っていた日本人がイタリア語を喋るなんて・・・(?)と暫し呆気に取られた様子で2人してすぐに退散しました。(イタリア語が通じなかったことと風貌から東欧系の様に思われます。)

↑ 建物もペンキはげはげで汚し。塗りなおさないのかな。スラム街の様な汚さです。(本当のスラム街とは比べ物になりませんが、あくまでイタリアの他の観光都市との比較として例えに出します)また、あちらこちらに洗濯物がビラビラ干されていて>この様な干し方はローマではありえないので、びっくり。生活臭プンプンの街です。

↑ どこもかしこも頭上にはためく洗濯物。夜中も一晩中干しっぱなし。家族全員の下着も手の届くところにビラビラと干してあるのですが、盗まれない様子。この家のそれぞれの人がどんなパンツを身に着けているのかということも全部わかってしまうという、あまりにオープン過ぎる文化では下着泥棒がコソコソと盗む意味もないのかもしれないなぁと思いました。

↑ 人間がここで生きているんだなぁ~と物凄く感じさせられた、泥臭い人間臭い街です。

↑ 夜の街の様子。オートバイが細い路地をバンバン飛ばすので、ひったくりに注意です。オートバイには若者が2人も(3人も)乗ってノーヘルメットなのには驚きました。ゴミがそこらじゅうに落ちているのでバイクは滑らないのかな?(写真内の左側もダンボールが道に落ちていますよね)

街角に昼も夜も、まゆ毛を細く剃った少年達がたむろしているのですが、ガンを飛ばすように見られます。こちらと視線があっても目をそらしません。こんなにジロジロ見られる町はイタリアの中でも初めてです。

ナポリっ子の若者は感じでいうと、日本の縁日などでたこ焼きなどを焼いている的屋のおにいちゃんの風貌にソックリだと思いました。まゆ毛は細く(まゆ毛の話題ばかりですみません)、目つきが鋭め、髪型も下の方を剃り上げ、上だけを残したチンピラ風もしくはパンチパーマ型です。ナポリの人は一般的にローマと違って、ニコリともしなく、しかも老若男女問わずガンを飛ばしてくるので一見怖いのですが、道を聞く時など一対一で話すと一人一人はとても親切でした。愛想がないだけかもしれません。

↑ 写真中央辺りに見えるのは、建物の右から左に洗濯ロープをかけて、人が歩いている通りの真上に洗濯物を干しています。しかしすごい干し方です。一番奥はシーツかな?

↑ シーツもカーペットも何でもビラビラです。ローマなら人から直接見えない中庭に面したテラスなどに干すか、家の中に干すと思います。

↑ ちゃんとがんばればナポリっ子だって綺麗にゴミをまとめることができるんだ!という通りも発見し、嬉しくなり思わず写真を撮ってしまいました。(でも見たのはこの通りだけでしたが)

建物の壁は剥がれかかっていてもそのまま。

結論として、一人旅は絶対にお奨めしません。

イタリア人に"ナポリはどう思いますか?"とインタビューすると、ナポリ=(イコール)まがい物、インチキ、危ない、汚いなどとすぐにネガティヴなお答えが帰ってきます。

ナポリ系の銀行には金を預けるなという人さえもいますし、ヨーロッパの偽札の50%がナポリで印刷されているというショッキングなデータもあります。

外国人である日本人の旅行者さんが旅行する際には充分に気をつけて下さい。

ナポリの赤裸々旅レポートは次回 その2に続きます。それではまた!

トップへ戻る

TOP