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少しマイナーな観光場所もあるということで、"お墓見学ツアー"についてお届けしたいと思います。
ローマには地下にカタコンベ(catacombe)という名の共同墓地や、有名人・著名人(昔のです)の墓地がまるで、蜘蛛の巣のように広がっており、一般の観光客の方でも見学することができます。
個人的にはローマは、地上にあるモニュメント見学よりも、地下の方が面白いと思っているくらいです。
↑ サンタ・アニェーゼ教会の地下にあるカタコンベです。遺体の一部もまだ残っているところもあります。
↑ 同じくサンタ・アニェーゼのカタコンベ。迷路の様な地下墓地を見学しながら歩きます。
さて、今回訪ねたお墓は、スキピオ家のお墓(Sepolcro degli Scipioni)といいます。
このお墓は、紀元前3世紀頃のもので、スキピオ家の数人のお墓の集合体です。
お墓は長いこと誰にも知られずにいましたが、1616年に突然発見され大きな話題となりました。なぜならスキピオ家といえば、泣く子も黙る、古代ローマの名門中の名門だからです。
この家は多くの人材を輩出しました。特に、ポエニ戦争(紀元前264-146年)という第三次まで続いたローマ対カルタゴ(現チュニジア)の戦争では、スキピオ家の大スキピオが第二次戦争でハンニバルを破り、第三次戦争では、小スキピオは指揮官としてローマを勝利に導きました。こうしてカルタゴは滅亡したのです。歴史が好きな人にとっては、このお墓見学は興奮してしまうかもしれません。
↑ このお墓見学では、ヘルメットをかぶって迷路の様な洞窟の中に入り、古代の人はどのようなお墓を作っていたのかなどをつぶさに見学することができます。棺などもありますよ。
棺の前面には碑文が丹念に彫られ、亡くなった死者を称えています。今も昔も同じですね。
↑ 地上部にあるお墓へ入る入口にも、壁画が描いてあったりして装飾が施されています。ヘルメット着用がお気に入りの参加者達は、見学後、お墓の前で記念撮影をしていました。昔の人が見たら、何だ!と思うでしょうね~。
この様なお墓を公開している場所は、ローマにはたくさんあります。
少し変わった観光がしてみたい方には、とても面白いのではないのでしょうか?
それではまた!
インフォメーション:
住所: Via di Porta San Sebastiano 9, Roma
開館時間: 火~日曜日。午前9時~午後2時。
入場料: 4ユーロ
休館日: 月曜日
*入場予約は電話番号06-0608 まで。毎日午前9時~午後9時まで受付。
行き方: ローマ地下鉄A線 サン・ジョヴァンニで下車し、サン・セバスティアーノ門の方角に向かって歩きます。ゆっくり歩いて徒歩20分。