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先日、日本人旅行者1000人に聞いた、行ってよかったと思う海外の国2位にイタリアがランクインしていましたが、この結果には食べ物のおいしさ(!)も大いに貢献していると思いました。
そこで今日はローマでよく食べられる前菜(アンティパスト)の一つをご紹介します。
まず最初にですが、イタリア料理はこのような順番で食べていきます。
1. 前菜(アンティパスト) ←今日はココ。
2. 第一皿目の料理(パスタ、リゾットなど)
3. 第二皿目の料理(肉や魚料理)
4. 付け合わせ(サラダや温野菜など)
5. デザート
6. 食後酒やコーヒー
*これとは別に、スライスしたパンがかごに入ってテーブルにやってきます。イタリアでは基本的に、料理はパンでお供しながら食べます。(パンがおいしいからといって、パンばかり食べ過ぎると主役の料理が入らなくなり困ったことになるので注意)
ローマでよく食べられるアンティパスト(前菜)は"ローマ風揚げもの"といって、鱈のフライ、オリーブの実の中に挽肉を詰めたフライ、花ズッキーニの中にモツァレッラチーズとアンチョビを詰めて揚げたもの、ライスコロッケの中にチーズを入れて揚げたもの などがあります。
↑ 花ズッキーニのフライ。
お店によっては、フライをミックスした"ローマ風揚げものの盛り合わせ"(Fritto Misto alla Romana フリット ミスト アッラ ロマーナ)となっていることもありますが(一皿7ユーロ~)、単品でも頼めます。
筆者は、前菜から飛ばさないように気をつけていますので、通常は鱈のフライ1個に花ズッキーニのフライ2個といった感じで我慢しています。
これらのフライのうちの一つ、フリット・ディ・フィオル・ディ・ズッカ(Fritto di Fior di Zucca)はお奨めです。このフライは、花ズッキーニの中に、モツァレッラチーズとアンチョビを詰めて揚げたもので、外側は熱々カリカリの衣で中はとろとろチーズがアンチョビとのハーモニーを醸し出しています。
↑ 中身はこんな感じ。前菜は本格的な食事の前のウォーミングアップですので、ここで食べ過ぎてしまわない様にコントロールが大切です。
↑ 写真手前の赤いケースの中に入っているのが、花ズッキーニです。
↑ このお花の部分を食べます。簡単にできるので家庭でも良く作ります。
ご質問:
イタリア料理はなぜフランス料理のお母さんといわれるのか?
それは、16世紀にフィレンツェからフランスへ嫁いだイタリア人女性の存在があります。
彼女は、御付きのイタリア人料理人などをぞろぞろと連れて(お皿からスプーンまで何から何まで持って行ったそう)フランスへ行きました。こうしてイタリア料理はフランス料理の原型ともなったのです。
フランス料理とイタリア料理の違いは、一般的には料理にバターを使うか使わないかでしょうか。(料理にも地域性がありますがここでは省略)
イタリア料理はあまりこねくりまわさず素朴に料理されているのにおいしいですね。
ローマではフライのミックスを前菜にお試し下さい。
それではまた!