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地中海で泳ごう!ローマっ子に人気の海水浴先 その2 ネットゥーノ

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2013年9月10日
公開日
2013年9月10日
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さて、今日はローマっ子の行く海をご紹介するシリーズのその1 サンタ・セヴェーラに引き続き、Nettuno (ネットゥーノ)という町の海を紹介したいと思います。

ローマから南下したところにあるネットゥーノと、この町のすぐ隣のAnzio(アンツィオ)はローマから電車で1時間と近いのですが、ローマから一番近いところにあるOstia(オスティア)の海に比べて水の透明度が全然違います。海面に太陽が照り付けると、海の色は綺麗なエメラルドグリーンを薄くしたような色に輝きます!ローマっ子に最も人気のある海水浴先の一つです。海辺の町なので地元民の食卓にもお魚がよくのぼります。

小さい町なのでぶらぶら歩くだけでも楽しいと思います。また、ネットゥーノはインドからの移民の方々が多く住むことでも知られています。それでは写真をメインにご紹介します!

↑最寄駅のネットゥーノ駅です。海までここから徒歩すぐです。

↑テルミニ駅の売店やタバコ屋さんでネットゥーノまでと告げて、この切符を買います。切符の料金は60kmまでの範囲圏への移動ということで、ネットゥーノまで片道3.6ユーロです。往復買っておくと良いと思います。電車は1時間に1本必ずあります。

↑海水浴シーズンに入る少し前に撮った写真です。水は綺麗です!

↑海の真ん前にAstura Palace Hotel (アストゥーラ・パレス・ホテル)という4つ星ホテルがあります。大きなホテルでゆったりできるのと、海が見えるお部屋は目の前に地中海がバーンと見えてとても素敵です。ホテルのレストランもとても清潔でした。

筆者の友人に海の写真を撮りたいと言ったら、友人が支配人に電話を1本入れ、ホテルの屋上に入れてくれました。(人の口利きで何とかなってしまうところがまたイタリアらしいです。)

↑屋上から少し右方向を見ると、ネットゥーノ港があります。主に娯楽でクルーザーを所有している人が月単位で場所を借りています。アメリカなど世界中からクルーザーがやってきます。アメリカ(東海岸)からクルーザーでやってくる人は、この町ネットゥーノで寄港し冬の間は一休み、また春になって海が穏やかになると、地中海にあるスペイン領の島々を訪れながら自国に戻るようです。

↑明るい雰囲気の海の町です。

↑屋上からナポリの方向。海水浴シーズンの少し前なのでまだ太陽は弱く、海が輝いていませんが本格的なシーズンに入ると綺麗な海の色に変身です。

↑綺麗な海以外にも美術館、遺跡など見所がたくさんあります。ローマよりほんの少し暖かいので、冬訪れても良いと思います。

↑町の名前のネットゥーノ(Nettuno)とはネプチューン、すなわち海の神様でギリシア神話ではポセイドンにあたります。これは町の中心の広場にある噴水で、ネプチューンの噴水です。

↑今年の5月4日に有名なフェスタ・デッラ・マリア・デッレ・グラッツェ(Festa della Madonna delle Grazie)という宗教行事が行われた際の写真です。1年に1回行われる町の重要なお祭りですが、観光客はほとんどいませんでした。夜の20時30分に行列はマリア様の像をかついで(神輿のように)、聖堂に向かうところです。行列では、中世から近代にかけてネットゥーノの女性がお嫁に行く時に身に付けた伝統的な衣装で一緒に行進します。

↑こちらが今年、伝統的なお嫁入りの衣装を着た"ミス・ネットゥーノ"に選ばれた笑顔が美しいお嬢さん達です!翌日、雑誌用の撮影をしているところを撮りました。衣装は全て刺繍などの手作りで、当時としては大変高価なものだったそうです。皆さん18~20才位です。一番前のお嬢さんがとても照れ屋さんでした。頭に被っている帽子?が面白い形です!

ローマ近郊の町もそれぞれ個性的で面白いです。小さい町ですと落ち着いた滞在ができますし、宿泊しなくとももちろんローマから日帰りでも訪れることができます。日本ではネットゥーノはほとんど知られていませんので、是非どうぞ!

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