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ローマの郷土パンはバラのお花。

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2013年8月29日
公開日
2013年8月29日
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今日は近所のお婆ちゃんにパンを持っていってあげようと思いまして、ローマの郷土パン、ロゼッテ(2個買ったので複数形でRosette、1個なら Rosetta ロゼッタといいます)を皆さんにもご紹介したいと思います。

↑ローマの郷土パン、バラの花の形のロゼッタ。ローマに来たら是非味見を。

パンを2個(計60円也)なので"お土産"という程、大袈裟なものではないのですが、お年寄りはちょっとしたものでも持って行って、15分一緒に座って話を聞いてあげるだけでも、本当に喜びます。いつも話す内容は同じで、第二次世界大戦中に町はドイツ軍の爆撃にあって家がめちゃくちゃになったという話と、13歳頃にしたアルバイトの話で、毎日朝4時半に起きて真っ暗な中、町の公共の噴水でシーツを毎日毎日100枚洗ったというものです。

お婆ちゃんはローマっ子なので、ローマの郷土パン、ロゼッタが大好きです。ロゼッタとはイタリア語でバラの意味のRosa(ローザ)からきています。イタリアでは女性の名前で、ローザ(ローサとも)さんという名前もよくあります。

↑大きいパンです。直径15cmくらいあるかも。昔、ロゼッタを何個食べれるか競技会というものがあったそうで、優勝者は一度に20個食べたとか。

↑中は空洞です!大きさがわかりやすいようにコブシと並べてみました。1個は大きいです。1個20~30円。

このパンの特徴は放射状に割れ目をつけたパンで、味はさっぱりしていて中は空洞、皮がパリッと香ばしいのが特徴です。パンを味わうというよりも、どちらかというとパスタを食べながら、皿の上に余るパスタのトマトソースなどをパンでからめとったりして食べる感じです。 このパンは料理の脇役として、淡白な味なので、ジャムやオリーブオイルソース(オイル、生にんにくのすりおろし、黒胡椒、塩をミックスしたもの。お好みで粉にしたパルミジャーノチーズを。)につけて食べるといいかもしれません。

その他には、割って中にチーズや生ハム(プロシュット)、モルタデッラなどをはさみ、パニーノ(Panino パンに具をはさんだサンドイッチ)にすることもあります。新鮮なロゼッタは皮がカリカリッとしておいしいですが、買いすぎてしまったら冷凍庫に入れて保存もOKです。

↑これよりももっともっと小さくてかわいいミニロゼッタもあります。お土産にどうぞ。

ローマといえばこれという程定番なので、ローマに来たら是非郷土パンロゼッタをお試し下さい!

スーパーマーケットのお惣菜コーナーや個人商店で、「ロゼッタくださぁい!」と言うとすぐにでてきますよ!

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