• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

お金を使わずに夕食を乗り切る方法。節約旅行のちょっとしたコツ。その1

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2013年8月6日
公開日
2013年8月6日
AD

美食の国イタリアなので、「イタリアに来たら食べることに(も)お金を使って、おいしい料理を味わって下さいね!」と書きたいのも山々なのですが、ここではぐっと我慢することにして、今回は節約旅行者の方へお金を使わずに夕食を乗り切れるちょっとしたアドバイスをお届けします!

イタリアには、夕食前にアペリティーヴォ(Aperitivo 食前酒という意味)をとる文化があります。

アペリティーヴォとは、夕食前に軽く食前酒を飲みながらちょっとしたものをつまみ、食前酒によって食欲を増進させ、夕食までの時間をつなぎます。夕食前のウォーミングアップといったところでしょうか。

ローマ市内各所にあるバール(Bar)などでは夕食前の17~22時頃まで(お店によって時間はまちまち)アペリティーヴォサービスを展開しています。バールのカウンターには様々なおつまみが並び、料金は安いお店でお一人様4ユーロ位からです。7~8ユーロ位で料金を設定しているお店であれば、簡単な前菜、カナッペ、ピザ、サンドウィッチ、パスタ、ラザニア、サラダ、クスクスなどちょっとしたものでないものも多数揃いますので、平均的な日本人であればお腹がいっぱいになってしまうでしょう。バイキング方式なので自由に好きなだけ取って下さい。

ひとことで言うと、食前酒を注文すると(ノンアルコールでも)お酒一杯の値段でつまみが食べ放題なので、お腹がいっぱいになるということです。

↑ 中心部のとあるバールにて。夕方18時頃に小腹が空くので、アペリティーヴォをします。

これ全部一人分で4ユーロ。

↑ アランチーニ(チーズ入りのライスコロッケ)、ミニピザ、挽肉を詰めたオリーブの実のフライなど。

↑このバールは4ユーロと料金設定が安い為、ピーナッツなどのスナック系が中心ですが、オリーブの実や、アンチョビとツナの詰め物のミニトマト、モッツァレッラチーズなども入っています。

↑食前酒として飲まれる主なものは、爽やかな口当たりのビール、スプマンテ、各種カクテル、マティーニ、カンパリソーダなどでしょうか。軽くてビターな味の飲み物がお奨めです。飲み物はクロディーノ(Crodino)などノンアルコールのものもありますので、お酒が飲めない人でもソフトドリンクを注文すればアペリティーヴォを楽しめます。写真は色も鮮やかなクロディーノです。

↑イタリア人は、夜、外食や映画などに本格的に出かける前の友達との待ち合わせ場所としても、仕事帰りに家に帰る前に立ち寄って一杯やってみたり、また単純に社交の場としてもアペリティーヴォを利用します。

夕方になるとお店の前に "アペリティーヴォ" もしくは "Happy Hour ハッピーアワー" などの看板がでますのでお見逃し無く。

カンポ・デ・フィオーリ広場(Piazza Campo de' Fiori)やトラステヴェレ(Trastevere)周辺、パンテオンなどがあるローマの中心部にはアペリティーヴォで有名なおしゃれなお店がたくさんあります。

最後になりましたが、アペリティーヴォの看板を出していなくても、食前酒(ノンアルコールでも)を注文すれば追加料金なしで、スナック系ですがおつまみがついてくるバールも多いです。

節約旅行が目的でなくとも、アペリティーヴォサービスを利用して、イタリア人がどのような時間の過ごし方をしているのか観察してみるのも面白いと思います。

お試し下さい!

次回その2 はスーパーマーケットを利用して出費を抑える方法です。

トップへ戻る

TOP