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「イタリア人は朝からケーキを食べていると聞きましたが本当ですか?」 というご質問をいただきました。
確かに朝食といえば、世界的にも一般的には塩辛いものが普通ですよね。例えば日本の白米とお味噌汁やドイツのパンとソーセージ、ハムなどです。
朝から甘いものを食べている国は世界の中でも特殊だと思うのです。 今回はイタリア人の朝食時に突然訪問させてもらい、何を食べているのか見せてもらうことにしました。
本当にイタリア人は朝から甘いお菓子を食べているのか、真実を探ってみたいと思います。
朝ごはんのタルト、"クロスタータ" (写真はチェリー味) もう何年も前に私がホームスティをしていたイタリア人家庭の朝ごはんは、Ciambellone (チャンベッローネ)という直径が30cmくらいあるドーナツ型の小麦粉と砂糖を混ぜて焼いたケーキで、味はレモンの絞り汁を入れるレモン味とココアパウダーを入れるチョコレート味の2種類か、Crostata (クロスタータ)というタルトで、それらを交互に3~4日ごとに、お母さんが家で焼いていました。
学校から帰ると、家中ケーキを焼く甘い匂いがしてそれはそれは耐えられないくらいで、もの欲しそうにしていた筆者には、いつも焼きあがると熱々のものを少し食べさせてくれました。朝食のメニューはその他にはビスケットがでていました。ちなみに飲み物は紅茶です。
まずは朝ごはん訪問 一軒目です。
ローマ人の女性の家の朝ごはんにお邪魔して、写真を撮らせていただきました。
最近ダイエットを始めたので、ケーキは毎日焼いていないそうなのですが、それまでは必ずCiambellone (チャンベッローネ)と Crostata(クロスタータ)を朝食用に焼いていたそうです。
今日の朝食は、ビスケットとクッキー数種類に自家製のジャム(庭でとれるアンズとレモンのミックスジャムとスミノミザクラの実からつくったジャム)と近所の農家から買った野の花のハチミツをつけて食べています。飲み物はお好みで紅茶かカフェラッテだそうです。飲み物に入れる砂糖は白砂糖は使わず、ミネラル豊富な黒いサトウキビの砂糖です。
つづいて、イタリアでは朝食をよく外でもとるので、Bar (バール。カフェの一種)で朝食をとっている人に何を食べているか見せてもらいました。
こちらの奥さんはCornetto(コルネット。クロワッサンのこと)の中にブルーベリーとクロイチゴの実のミックスジャムが入っているものを食べていました。日によってはBomba(ボンバ)という揚げドーナッツの中にカスタードクリームが入っているものも食べるそうです。バールは近所の人達とおしゃべりをしながらコーヒーを飲んだり軽食もとれる、いわば社交場のような役割を果たしていて、こういった文化はとても良いなと思います。
バールでの朝食はコルネットにカプチーノのパターンが多く、筆者もたいがいこの組み合わせで、コルネットの味をチョコレートクリーム入り、ハチミツ入り、ジャム入りなど気分によって変えるか、アップルパイ、チョコレートパイなどにします。これらはたくさんの種類があります。
バールは朝6時30分頃から開いていて、その頃に行くと焼きたての熱々のものが揃っています。 イタリアにはコーヒーにもたくさんの飲み方があり、本当においしいですよ。
水も淹れ方も違うので、日本で飲むコーヒーとは全く別物と考えてもらってよいくらいです。
うまく説明できないので実際に飲んで感じてもらうしかないのですが、口の中で強く印象に残るパンチのきいた味でコクがあります。地元の人が通う人気のお店を今後、ローマ特派員ブログにてご紹介します。
是非、バールでイタリア風朝ごはんを試してみて下さい!
次回 その2 では、さらに別のお宅にお邪魔したいと思います!