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アッペンツェルの伝統菓子Bärli-Biber(ベアリビーバ)。
Bär(=bear=クマ)というネーミングだけあって、かなりの確率でクマがデザインされています。
そうです、アッペンツェラー・インナーローデンもアッペンツェラー・アウサーローデンも州旗にクマが描かれていますよね。
ジンジャーブレッド(英語)とかレプクーヘン(ドイツ語)とも言いますが・・・
なんていうのか、日本の銘菓「ひよこ」を全体的に濃くした感じ、とでも言いましょうか。
スイス在住が30年くらいの人たちの中には、「その昔、スイスにおまんじゅうがなくて食べられなかったときは、これを買って代わりにしてた」という人もいたくらい、おまんじゅうテイストなのかもしれません。
生姜やスパイス、はちみつを練りこんで焼き上げたお菓子で、大きいものだと直径30cmはあり、地方の紋章や代表的な風景、動物(最も多いのはクマ)などがエンボスのように浮き上がるようデザインされています。
現在スイス中で見られるBiberliになったのは19世紀だそうですが、さかのぼること16世紀(一説によると18世紀)のレシピが発見されているそうです。
材料はだいたい、こんな感じ。
・小麦粉
・はちみつ
・アーモンド
・砂糖
・牛乳
・スパイス(シナモン、アニス、ナツメグ、クローブ、オールスパイス、コリアンダー、カルダモンなど)
・卵の白身
そのお菓子の大きいものはBiber(ビーバ)、小さいものはBiberli(ビバリ)と呼ばれています。
Biberはラテン語のPiper(=pepper)から来ているらしく、材料にたくさんのスパイスを使っていたことを意味するそうです。
焼きあがったビーバの上に色とりどりに絵付けされたものもありますので、それは別の記事であらためてご紹介することにしましょう!
今回は、スーパーでも買える、お手頃な、それでも可愛いBiberli(ビバリ)について。
スイスの2大スーパーで簡単に見つけられるのが、これです。
まずはCoop(コープ)。
直径7cmくらいの小さめのもので、表面に浮き上がったデザインも可愛いのですが、なんといってもパッケージ!
アッペンツェル独特の色が使われていて、お土産にわかりやすいです(笑)
デザインはいつも4種類くらいあります。
下の3つは、2015年の冬に販売されていたもの。
物価の高いスイスで嬉しい1個だいたい1.50フランというお値段も親しみやすいですね。
BIOのビバリにも、ちゃんと伝統衣装を着た男性たちが描かれています。
Migro(ミグロ)のビバリ、パッケージはちょっとつまらないかも・・・(ごめんなさい)。
でも、ヘーゼルナッツの風味が美味しいのです。
小さいBiberliがたくさん入っているこのパッケージもオススメ。
こんなタイプも。
2〜3ヶ月はもつし、固めなのでスーツケースの中でもつぶれにくいし、お土産にぴったりです!
今度は、お菓子屋さんやカフェオリジナルのBiberとBiberliを紹介します。