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ローマにもカウントダウン式の信号機がやって来た!

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2016年2月17日
公開日
2016年2月17日
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最近道を歩いていてちょっぴり嬉しいことと言えば、ローマ市がカウントダウン式の信号機をぼちぼち設置し始めたことです。ローマに既に何度も旅行などで来られたことのある方は、もしかするとこの文明化(?)に気づかれたかもしれませんね!

信号機の開発研究は世界でヨーロッパが一番進んでいるそうですが、イタリアはつい数年前までこの歩行者専用のカウントダウン式の信号(名称は筆者が名付けてます)がありませんでした。

イタリアで初めてカウントダウン式信号機を導入したのは北部の州、ロンバルディア州(ミラノが州都)だそうで、日本やヨーロッパの他の国々に比べたら本当につい最近のことです。

そこで今日は、ローマ中央駅 テルミ二駅の五百人広場からコロッセオの方向(南東方向)に伸びている目抜き通り、カヴール通り(Via Cavour)の歩行者専用のカウントダウン式の信号の様子を撮影して来ました。

信号だけを熱心に撮影している観光客はあまりいないので、今回も信号待ちをしている車などにかなり怪しい目で見られました。しかしもう慣れたものです・・・。

↑ イタリアの横断歩道です。向かって筆者の背中側がテルミ二駅、左側にサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂があり、右側に見えている道(カヴール通り)を真っ直ぐ行くとコロッセオの方向です。この写真の広場はエスクイリーノ広場と言います。写真左手に見える白い車はローマのタクシーです。

↑ カウントダウン式の信号機の良い点は、信号機がカウントダウンをしてくれると、渡る際に "あと10秒あるので大丈夫!" と、心に余裕が生まれるという点です。

普通のイタリアの信号機は、横断歩道を渡っている最中や渡り始めたばかりの時に突然信号が黄色から赤色に変わって、モゾモゾしだした車を横目で見て焦って小走りで逃げ切る(?)ということが良くあるので、それが激しく心理的なストレスになっていました。

特に長い横断歩道は恐ろしくトリッキーで、まだ黄色で行けそう!と思って足を踏み出すと、志半ばで赤色になってしまうこともあり、まごまごしていると、ワニの群れ(車)が泳いで襲って来ますので、全力で走って対岸まで逃げ切らなければなりません。

↑ まだ新品なので綺麗な信号です。

ブルーが目に眩しいと言いたいところですが、イタリアでは青信号と言う表現はありません。赤信号、黄信号、そして "緑色の信号" です。

↑ 黄色信号から赤信号へのカウントダウンが始まりました!

ここの信号機の黄色信号の制御システムは、13秒からカウントダウンが始まります。

↑ 残り2~3秒位ですと、"あっ、この短さだと渡るのは自分には無理そう!" などと判断がつくので良いですね!

↑ 数年前には、カウントダウン式の信号機の設置費用は一台につき1500ユーロ前後と言われていました。

お値段は張りますが、特に車の往来が四六時中激しい通りの横断歩道では、歩行者の立場ではカウントダウン式の信号機があるととても嬉しいです。

将来的には、皆さんのローマ滞在時にも、少なくとも毎回1~2機はカウントダウン式の信号機に出会える様になると良いですね!そうなることを願っています!

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