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カーニバル(謝肉祭)のお菓子:天使の翼フラッペ!

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2016年2月8日
公開日
2016年2月8日
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現在、イタリアではカーニバル(謝肉祭、伊語でカルネヴァーレ Carnevale)の期間中です。

首都ローマでもカーニバルのイベントは行われているのですが、イタリアのヴェネツィアのカーニバルに比べると細々と(?)行われています。ヴェネツィアのカーニバルは世界三大カーニバル(リオのカーニバル、ヴェネツィアのカーニバル、トリニダード・ドバコのカーニバル)の一つですので、はっきりいってローマは足元にも及びません。

細々といっても、ナヴォーナ広場、ポポロ広場、ヴェネツィア広場等を中心に、仮装した騎手がお馬さんに乗って行進したりと、市民を楽しませてくれるイベントがあります。

↑ ローマのカーニバルの広告。

「みんな、ローマのカーニバルにも来てね!」

カーニバルの時期は、移動祝祭日の復活祭(イースター)を基準にしているので毎年時期が変わります。しかしながら大体毎年2月頃と覚えておけば良いでしょう。今年のローマのカーニバルは1月30日(土)~2月9日(火)までです。

もしこの時期にローマを訪れる機会があれば、是非、カーニバル(謝肉祭)のイベントも見に行ってみて下さい。(ちなみに今年の次に大事な宗教行事、カトリック教会の復活祭(イースター)は3月27日(日)です。)

最後に、このイベントを見に行くのを忘れてしまったという方の為に、カーニバルのお菓子として最も有名なお菓子をご紹介したいと思います。仮装行列などのイベントは数日間ですぐ終わりますが、食べ物はイタリアでは大きく幅を利かせていますので、まだあちらこちらで見ることが出来ます。

↑ 近所のスーパーマーケットには、1月に入るとすぐにカーニバル用のお菓子の特設コーナーが出来ました。

ドーナッツのようなお菓子やラヴィオリをフライにしたものなど、本当に様々な種類のお菓子があります。写真の右側に見えるプラスチック容器の中の黒っぽいお菓子は、揚げ菓子などにチョコレートがけをしたお菓子です。

↑ こちらは特別変わった所のない普通のバールのカウンターの写真ですが、この時期ならではのお菓子が2種類入っています。矢印をつけた2つのお菓子がいつもとは違う面々です。

↑ イタリア中部で最も有名なカーニバルのお菓子といったらこのフラッペ(Frappe)でしょう。

このお菓子は同じものでもイタリアの地域によって呼び方が変わります。ローマやペルージャ辺りでは"フラッペ"と住民より呼ばれていることが確認されています。

古代ローマ時代から食べられている揚げ菓子の一種で、小麦粉に卵を混ぜた生地(両端をギザギザに切ったりもする)を揚げて、ハチミツや粉砂糖をまぶします。英語圏では天使の翼(Angel Wings)と呼ぶそうです。かわいい名前ですね。

↑ こちらはシュークリームによく似た、ビニェ・ディ・サン・ジュセッペ(Bigne di San Giuseppe)です。

厳密には父の日(3月19日/聖ヨセフの日)のお菓子ですが、例年、この時期から出始めます。ヨセフ(伊語でジュセッペ)はマリア様の旦那様でキリストのお父さんです。

↑ この商品を例によってじっと凝視していると、"お姉さん、これは今日のお奨めスイーツですよ!" とお店の人に声を掛けていただきましたので、早速試してみることにしました。訪れたのはお茶の時間です。

外側はしっかりと固く、中には黄色いカスタードクリームがたっぷり入っていました。

地元の人は、通常のルーティンメニューの朝ごはんのクロワッサン&カプチーノのペアに、このお菓子も加えて朝からパックリと食べている人がいますので、さすがに気合の入り方が違うなぁといたく感心しました。

皆様も、もし機会があれば、カーニバルのお菓子もどうぞお試し下さい!

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