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良い気候になりましたね!
気の早い筆者のイタリア人の友人(女性)は、今朝、ローマ近郊の海に海水浴に出掛けました。水に入るのはまだ少し寒いので、浜辺に横たわってくつろいでいるそうです。羨ましいですね。
一緒に行かないかと誘われましたが、砂浜でのんびりするというよりも、どちらかというと海に入って水と一心同体になって戯れたい方(?)なので、もう少し気温が上がって暖かくなるまで我慢します・・・。
さて、本題に入ります。
突然の質問で恐縮ですが、皆さん、観光などでローマに滞在されることがあるかと思うのですが、いつもゴミはどこに捨てていますか?
短期間の滞在ではゴミはあまり出ないと想像しますので(たくさん出ることもあるかも?)、ほとんどの方は、ホテルなどの宿泊施設のゴミ箱に捨てるか、街中であれば、歩道などに据え付けてある小さな円筒型(良くあるゴミ箱の形)のゴミ箱に捨てられる方が多いかもしれません。
この円筒型のゴミ箱にはローマのシンボル、心優しき雌オオカミちゃんのマークが付いています。
しかし留学などで少し長期間のローマ滞在になると、周囲の環境にも目が慣れてきて、街中にどっしりと置いてある四角い大きなコンテナーが目に入るようになって来るかもしれません。
↑ 道路に置いてあるゴミ箱。 駐車してくる車にぶつけられたり、酔っ払いにいきなり殴りかかられることもあり、ゴミ箱としての活動ももう命がけです。
街路樹になっているのはユダの木です。今年は開花が平年より早かったです。
↑ こちらは住宅地の中の道路に設置されているゴミ箱。
ローマでは、各人、各家庭でゴミは5種類に分別し(即ち5種類のコンテナー)、24時間365日出すことが出来ます。(詳細は後述)
↑ 「私にぶつからないでちょうだい!」という赤白ストライプの反射シールがゴミ箱の角に貼られていますが、空しい抵抗です。これらのゴミ箱は左から、「プラスチック、金属類」、「有機ゴミ(生ゴミ)」、「紙類」、「有機ゴミ(生ゴミ)」です。
夜になると大きなトラックの回収車がやって来て、ゴミ箱ごとクレーンで高く釣り上げ、空中でひっくり返してゴミを出すという超荒業での回収方法となります。どかーん(ゴミ箱を釣り上げ、回転させる)、どっすーん(ゴミ箱をひっくり返してゴミを回収した後、元の位置に置く)と大きな音がしますが、回収はスピーディです。宙づりになったり回転したりで、ゴミ箱人生も大変です。
↑ ローマ市から各家庭に配布されるマニュアルをご紹介します。どうぞご覧下さい。
ゴミは5種類に分別し、それぞれ5種類のコンテナーに捨てなければなりません。
もし道を歩いていて出したいゴミに該当するゴミ箱があったら、どなたでも捨てられますのでご利用下さい。
↑ 各家庭に配布されている、ゴミの分別用キットです。
写真の緑色の袋にゴミを分別して入れて、ゴミが溜まったらいつでも好きな時に出しに行きます。左から、「ガラス類」、「プラスチックと金属類」、「紙類のバッグ」です。
粗大ゴミや特殊なゴミ(車のバッテリー、服飾品など)は市に電話をして指示を仰ぎます。
例えば、使用期限が切れたり、使わず余った薬類は、薬屋さんの入り口の前にある薬用の小さなゴミ箱に捨てるか、薬屋さんのスタッフに言うと引き取って貰えます。
電池は良くスーパーマーケットの入口に電池用の赤い四角いゴミ箱が設置してあることが多いです。
↑ 右側の茶色の箱は、有機ゴミ(生ゴミ)用のゴミ箱です。
一般的にイタリアはデザインが素敵なものが多いと言われますが、この市から配布されたゴミ箱は少し微妙です・・・。でも蓋は幸せの四つ葉のクローバー(?)のデザインでかわいいかもしれません。
ゴミをしっかり分別して、リサイクル化をもっと推進させたいです。
地球の皆がこれからも、いつまでも住みやすい環境を作れるよう、私も努力していきたいと思っています。