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最近巷ではあの黒い食べ物が少しずつ浸透して来ているように思います。
過去記事:2015年5月2日号 【バールで朝食】黒いクロワッサン "カリメロ"(イカ墨ではなくカーボン入り)。こちら
その食べ物とは、その黒さから"イカスミ入りのパン?"と勘違いされることも多い、カーボン(炭)入りのパン類です!まずこちらは、ギョッとする様な真っ黒の色をしたコルネット(Cornetto クロワッサンの意味)です。
↑ お値段は1つ1.2ユーロです。普通のタイプのコルネットは1つ0.8~0.9セント位ですので、ほんの少しだけお高めです。
↑ コルネットは見掛けが黒いので、イタリアのアニメのキャラクター"カリメロ"から名前が取られたようです。(カリメロのイメージ写真は「テレビ東京あにてれ」のサイトより借用)
続いてこちらは、昨晩訪れたレストランで出て来たパンの籠です。
イタリアでは、パンはお食事をお伴するものとして欠かせません。
籠の中は色々な種類の手焼きパンのミックスですが、その中に黒いパンも入っていました。黒い食品(有名なものにはイカスミのパスタ、イカスミのリゾットなどがあります)を見ると、自動的に頭がイカスミ入りかしら?と思ってしまうのですが、イカスミではなく炭入りなので黒いのです。
↑ イタリアでは通常、テーブルに着いてから注文すると、一番最初に運ばれてくるのは水、ビール、ワインなどのお飲みもの、そしてパンの籠がやって来ます。
パンの籠は席に着くと自動的にやってくるお店、一言告げないと持って来てくれないお店とまちまちです。パンがお好きな方は、ウェイトレスのお姉さん(おじさんかも)に「パン下さい!」とニッコリ頼んでみましょう。
今日は筆者は疲れ切っていて、悪酔いすると困るのでアルコール類は注文せず、おとなしくガスなしのミネラル・ウォーター(イタリア語ではアックア・ミネラーレ Acqua minerale)にしました。
一方、友人(イタリア人)はイタリアのビール、ナストロ・アズッロ(Nastro Azzuro)を飲んでいます。ナストロ・アズッロとは、イタリア語で青いリボンと言う意味です。イタリアと言えばワインもおいしいですが、ビールもいけます。
こうして注文したアンティパスト(前菜)が運ばれてくるまでパンを食べて飢え(?)を凌ぎます。
豆知識ですが、現地イタリアではパンを食べる時はお皿の上に置いて食べません。直接、テーブルクロスの上に置きます。(友人側のテーブル参照)
今回はこの黒いパンの色を良くお見せ出来るように、白いお皿の上に置きました。
↑ ところでこの炭入りの黒いパンですが、元々、2014年の秋にアプリリア(Aprilia)というローマ近郊の町にあるマンドゥーカというお菓子屋さんが炭入りのクロワッサンを発明したところから始まりました。
作り方は通常のクロワッサンと同じで、色を出すにはパン生地の中に植物性のカーボンを練り込みます。出回り始めた頃は、バールやケーキ屋さんなどで黒いクロワッサンを見ることはあったのですが、最近ではクロワッサン以外の他のパン類にもじわじわと広まりつつあります。
↑ 中身も真っ黒です。
この炭入りのパン類はイカスミと違う為、特別な味は付加されていません。プレーンな感じなのでハチミツやジャムを塗ってもおいしいと思います。
ローマで珍しい"カリメロちゃん"を見掛けたら、是非お試し下さい。
クロワッサンならコーヒーにも良く合います!