キーワードで検索
今日は、今の時期のローマの"旬の野菜"を探しに、地元のスーパーマーケット "ズマ Sma(Simply Market)"へ行って見ましょう!
まずは愛する青果コーナーへ直行です。
↑ 果物がたくさん並んでいます。イタリアでは野菜・果物はバラ売りです。
バラ売りの良いところは、1個からでも食べたい分量だけ買えること、パックに入って売っていないので余分なゴミが出ないこと(即ち環境に優しい)、お客さんの意思を尊重していることだと感じています。陳列ケースの中には大きさも形も不揃いのものが混ざっていますが、見掛けは変な形でも全くこだわりがないという方も中にはいらっしゃる筈で、そういう方のチョイスする商品も含めて、農家の方の頑張りを無駄にせずにきれいさっぱり売れるようにしているのが良いと思います!
↑ 青果コーナーの手前にあるお魚コーナーもかわいいので、ついでに見てみましょうか!
こちらがお魚コーナーです。
今日はお魚コーナーの照明が暗く、残念ながら満足出来るような写真が撮れませんでした。
そこで以前に撮影したものをご紹介します。いつもこの様なイメージのディスプレイで寸分の違いはありません。
今日はお魚コーナーが暗いだけではなく、スーパーの店内にはほとんどお客さんがいませんでした。いつもこの時間帯には50人位いるとすると今日は5人もいません。一体、何があったのでしょうか?そうです、今日はアレの日です。
大事なサッカーの試合があったのです。ローマっ子は皆、テレビに釘付けで見ているのでしょう。店内のBGMも今日は強制的にラジオのサッカー中継となっています・・・。
↑ お魚がかわいいです。写真右側のお魚はスズキです。イカがずるっと落ちています。
それでは本題の"旬の野菜"を探しに行きましょう。
↑ ありました。
今のローマを代表する野菜のアーティチョークとそら豆、そしてペコリーノ・ロマーノ(ローマの郷土チーズ)です。
↑ 地中海地方が原産と言われるそら豆は、別名"四月豆"とも言われ、名前の通り今の時期が旬ですね。
こちらでは、そら豆は生でそのまま食べることが多いです。飲み屋さんなどではこの豆とペコリーノ・ロマーノ、パンを酒のつまみにワインを飲みます。
写真の右側にチーズのブロックが見えますが、ペコリーノ・ロマーノはローマの郷土チーズで牛のミルクではなく、山羊のミルクから作ったチーズです。例えば、伝統的にローマを代表する一品、カルボナーラにも使います。
ローマ料理と言えば、"庶民性"で、基本的に貧しい食材を使い、内臓までも捨てずに"内臓料理"となって食卓にのぼります。ローマ料理はこれぞ"おっかあの味"と言うべき、どれも濃厚で力強い料理ばかりです。
カロリーには注意が推奨されますが(?)、パワーが貰いたい人は是非地元ローマの食堂でローマ料理をお召し上がり下さい。
一方、そら豆に火を通す料理としては、そら豆、玉ねぎ、ペパーミントの葉(Mentha piperita メンタ・ピぺリータ)、パンチェッタ(Pancetta 豚のばら肉の塩漬け。豚の腹の脂)を一緒に煮込んだ料理があります。こちらもおいしいです。日本でもしパンチェッタが手に入らなければ、ベーコンでも代用が出来ると思います。少し余った場合、パスタのソースなどにも応用が利きますが、そら豆でお腹がいっぱいになってしまうので、パスタは少な目の使用が良いと思います。
↑ 青果店などの店先でもこんもりと盛られているアーティチョーク。
若いつぼみを食用とします。本来は旬は5~6月頃に来ますが、今年は暖冬だったのでもう2月には出ていました。
老若男女に大人気のアーティチョークですが、イタリア語では複数形でカルチョフィ(Carciofi)といいます。
アーティチョーク1個のみを指す時は単数となるのでカルチョフォ(Carciofo)です。
その時期、その土地で旬のものを食べると、健康できれいになると言われます。
今からイタリア旅行のご予定がある方は、アーティチョークとそら豆を味わってみて下さい!
4月お題"旬の野菜"