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イタリア生まれのパニーノ(Panino)はイタリア版おにぎりです。
大きなパンの間にチーズやお肉、卵焼き、野菜などの具材を挟んだ軽食で、ここイタリアではサンドウィッチよりもずっとずっとメジャーな存在です。
家庭では一日外に出掛ける際や、ピクニックなどに行く際に昼食用に作って持って行きます。
筆者も学生時代は昼食用に良くパニーノを持って行っていました。
イタリアの大学の学生食堂は安くて味もまあまあなので良いのですが、とにかくいつも混んでいて、入るのにかなり待つのです。しかも食堂の中はこれはイタリアの日常なのでどうしようもないことですが、とても騒がしく落ち着いて食べれません。(少なくとも筆者は!)
その時代に同じくパニーノを持参していたイタリア人の友達が、時々家で作ったパニーノを分けてくれたので、一般家庭で作るパニーノの具の組み合わせを勉強させてもらいました。
例えば、リコッタチーズとブルーベリージャムをパンに塗ると、甘くておいしいデザートパニーノになります。このパニーノは勉強やお仕事の後に疲れて甘いものが欲しくなった時や、目が疲れた時に良く利きます!
もし日本でリコッタチーズが手に入らなければ、クリームチーズ系で代用出来ます。
それでは、ローマのお店で売られているパニーノを見て行きましょう!
↑ お総菜屋さんで売られているパニーノ。(場所:ローマ / トレヴィの泉)
アリッチャ(Ariccia ローマ近郊の町)のポルケッタ(Porchetta)入りのパニーノが売られています。お値段はお一つ2.3ユーロとあります。
ポルケッタはイタリア語で子豚のことで、子豚にハーブなどを詰めて焼いた焼豚です。
ポルケッタと言えば、ローマ近郊のアリッチャのものが有名です。スライスしてそのまま食べたり、パンに挟んでパニーノにすると病み付きになるおいしさです。ポルケッタ入りのパニーノのすぐ右側には普通のパニーノが見えます。
↑ バールのカウンターで売られているパニーノ。(場所:ローマ / レプブリカ広場)
↑ ケーキ屋さんのカウンターで売られているパニーノとミニパニーノ。(場所:ローマ / レ・ディ・ローマ)
↑ 空港のバールのカウンターで売られているパニーノ。(場所:ローマ / レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)
↑ 空港内のバールなのでお値段はかなりお高いです。お一つ6.5ユーロとあります。しかしおいしそうです。
↑ 外で見た具材の組み合わせを色々参考にさせてもらっています。
ちなみにこのバールのすぐ近くからアリタリア航空の東京行きの便が出発します。飛行機がフィウミチーノ空港を離陸してから水平飛行に入るまでは暫くお食事が出ないので、いつもここでコーヒーなどを飲み、気分を出来る限り落ち着かせておきます。
↑ ここからはパニーノをアップでご紹介しましょう。
こちらは家の近所のバールで昼食用に頼んだ五穀パンのパニーノです。具材は七面鳥とほうれん草のハーモニーです。この後に甘いデザートを食べたかったので、お肉の中ではカロリーの低い七面鳥でヘルシー感(自分だけかも?)を出しています。
↑ こちらは"パニノテカ(Paninoteca)"で作ってもらった鶏胸肉のグリルのパニーノです。挟んでもらったのはトマトですが、トマトにピリッと辛い唐辛子のソースで変化球を加えてあります。
"パニノテカ"と言うのはパニーノを作る専門店です。目の前のカウンターに具材が並んでいるので、その中から入れたい具を選ぶと目の前で作ってくれます。
本日は幾つかパニーノをご紹介しました。
パニーノに挟む具材ですが、お好みですのでルールはありません。
しかしながら、固めのパンで作るとよりイタリアのパニーノらしくなると思います。(写真中のパニーノで使われているパンを参照してみて下さい)
手作りもおいしいものです。皆様もお時間があればパニーノ作りを楽しんでみませんか!