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友人にイタリア人の柔道の先生がいるのですが、一昨日、このご夫妻がお昼ご飯に招いてくれましたので行って来ました。前々から遊びにおいでと言われていたのですが、今まで双方の予定が中々合わず、今回やっと実現することとなりました。
ローマの南の方(大環状線の外側)に住んでいるので、家まで奥さんが車で迎えに来てくれました。いつも笑顔で元気なお姉さんです。しかも優しくて美人なのです。が、この後、家では典型的なイタリアの肝っ玉母さんであるということが発覚しました!!
↑ ご自宅はローマの中心部から車で南へ30分位です。
ベランダからは白ワインで有名なフラスカーティ、美しいギリシア修道会の僧院で有名なグロッタフェラータなどがあるコッリ・アルバーニの丘が見えます。今日は蒸し暑くて曇っていたのでクッキリとは見えませんでしたが、いつもはもっときれいに見えるそうです。
一方、家の反対側のベランダからはヴァティカン市国のサン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(半球形の屋根)が見えました。夜はイルミネーションされたクーポラが見え、とてもロマンティックだそうです。
↑ コッリ・アルバーニの丘陵地帯です。丘陵地帯は地理的には、ローマの南東25㎞に位置します。写真で右の方に見える高い山は、コッリ・アルバーニで一番高い、標高948メートルのカーヴォ山です。
イタリアではよそのお宅に伺うと、全てのお部屋に通され紹介されるのが面白いですね。(ここが長男のお部屋です、ここは夫婦の寝室です、ここはベランダです等々)
今回は、お宅にはご長男と三男さんがいらっしゃいました。お子さんは4人、しかも男の子ばかりです。お昼の準備を手伝う様にお母さんは三男さん(14歳)を呼びました。しかし文句を言って来ません。お母さんは怒ります!14歳で反抗期真っ只中、しかもイタリア人はとても口が達者です。立て板に水を流すかのごとく言い訳を次から次へと連ねます。ご夫妻共に手を焼いておられました。しかしお父さん曰く、女の子(女性)にはデレデレでとても弱いそうです。
↑ お昼の時間になりました。プリモ・ピアット(第一皿目)はトマトソースのペンネです。ソースの中にはバジルと玉ねぎを入れました。バジルやイタリアンパセリなどのハーブ類は全てベランダで種から育てています。キッチンの中にあった鍋やフライパンがどれも巨大で、重くて持つのも大変そうだと思ったのですが、男の子は物凄い量を食べるので普通の大きさのフライパンで作ると1回で全員に行き渡らないそうです。
↑ セコンド・ピアット(第二皿目)はローマ料理のスピエディーニ・ディ・ヴィテッロ(Spiedini di vitello)です。小さな串に牛肉を巻いたものです。中にはゆで卵、人参、セロリ、玉ねぎが入っています。それらをトマトソースで煮込んであります。男の子達はついついローマ弁で話してしまうので、「お客様(筆者)がいる時にはイタリア語で話しなさいっ!」とマンマの怒号が飛んでいました。
この後は、お父さんと息子さん達を家に残し、筆者と奥さんは近所の大きなショッピングセンターに遊びに行きました。そこでは一緒にお茶をしたり買い物をしたりしてゆっくり過ごしました。
男の子がたくさんいると家の中は常に誰かがプロレスごっこをしている状態で騒がしく(お母さんにも技を仕掛けていたのを見ました!)、居間もキッチンも掃除をした1分後には誰かが汚すので「私一日中片付けものをしている様だわ!!」と言っていました。
そんなマンマは常勤で小学校の先生もしています。そして週に3回は教会でボランティア活動もし、その帰りには一人暮らしの高齢のお姑さんの家に寄って面倒を見て来ます。たくましいです。
一日ほぼフル回転で働き、笑顔を絶やさない彼女、この午後の外出はお母さんの唯一の息抜きタイムになってくれたことを願います。