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今年は寒い日が続き、夏になってもなかなか気温が上がず肌寒いパリでしたが、ここ最近になりようやく暑くなってきました。太陽が出てきてうれしい反面、途端気温が35度くらいまで高くなるという極端さで、クーラーが少ないパリでは、晴れた天気の気持ち良さ半分、暑さから来るだるさ半分で人々は過ごしています。
そのような中、セーヌ河畔および19区サン・マルタン運河沿いラ・ヴィレット地区に砂浜が現れる恒例行事「パリ・プラージュ」が今年も始まりました。いつもは「パリ・プラージュが始まったのに気温は下がり出すし、毎年タイミングが悪いよね」と言うのがパリ市民定番の皮肉だったのですが、今年はタイミング的にも良さそうです。
早速、セーヌ川沿いのパリ・プラージュを歩いてきました。今年は少しレイアウトが変わっていました。いつもは砂浜が長い距離で続くのですが、今年で一部で砂浜を取りやめ、パラソルとチェアだけのスペースが増えました。
パリ・プラージュが初めて行われたのが2002年。最初はこの計画を聞かされた時、パリ市民は「セーヌ沿いに砂浜を作るなんて……」と驚いていたそうですが、すでに10年以上経が経過し、完全にパリの定番になりました。
先週、南仏ニースに行く機会があり、ニース在住者とパリ・プラージュの話題になりました。するとニース市民は「パリ市民は毎年、偽物の砂浜を作って喜んでいるんでしょ」と、冷ややかな反応をしているとのこと。地中海に面した世界的に有名なリゾート地、ニースの自負が少し垣間見えた気がします。