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今、イタリアではきのこの王様、ポルチーニ茸がとてもおいしいです!!
ポルチーニ茸は、日本の松茸、イタリア料理やフランス料理などで有名なトリュフに並ぶ世界三大きのこの一つで、きのこの王様といわれています。ポルチーニ茸はこの時期に美食の国イタリアを訪れるなら、ぜひ味わって欲しい秋の味覚です。今月上旬は、筆者の周りでもローマから田舎の町へきのこ探しへ行く人もいました。きのこがいっぱい採れたら、パスタにしたり、卵とじ(卵焼き)にするととてもおいしいそうです。
* きのこは毒性のあるものもありますので、きのこ狩りには、きのこが分かる方(きのこ先生)の同伴が推奨されます。
ところで、筆者もこの2週間で3回、ポルチーニ茸料理をいただきました。イタリアでは、ポルチーニ茸はパスタやリゾット、フリット(衣を付けて揚げたフライ)、グリルなどにしていただきます。
↑ こちらは、"ポルチーニ茸のフェットチーネ"です。
次の写真(同じくポルチーニ茸のフェットチーネ)と比べると良く分かるかと思いますが、この写真はフェットチーネの色が茶色っぽく見えます。これは、このお店はポルチーニ茸を粉にしたポルチーニ・パウダーを生パスタに練り込んで、全体がより香り高いものとなるようにしているのです。お店によって調理法が異なるので、比べてみるのも面白いです。ポルチーニ茸がゴロゴロ入っています!
↑ こちらも"ポルチーニ茸のフェットチーネ"です。
もっちもちムチムチの生打ちパスタのクオリティーが素晴らしく、いつも他の味付けのパスタも試してみようという気にさせられて困っています。
↑ 続いて、ポルチーニ茸がおいしいなぁと思う調理法の一つ、ピザをご紹介します。このお写真は、街角の切り売りピザ屋さんです。この時季は、ピザ屋さんでは「ポルチーニ茸のピザ」がとりわけおいしいです。他の季節もお店によっては「ポルチーニ茸のピザ」がないこともないですが、瓶詰めのものを使っているそうなので、やはり旬の秋に食べるピザが一番です。それではお店の人にあるか尋ねてみましょう!
↑ ありました!今少し前に焼き上がったばかりだそうです。
薄く切ったプロヴォローネ・チーズとポルチーニ茸のコンビネーションです。プロヴォローネ・チーズ(Provolone)は、牛のお乳から作った硬質チーズの一つで、ピリ辛味のものもあります。
↑ 試してみます。熱々で、口に入れるとチーズが糸を引きます。お店の人にとってもポルチーニ茸のピザは自慢の一品の様で、食べていると背中越しに「どう?きのこおいしいでしょう~!」と声を掛けられました。秋はポルチーニ茸のピザは他のピザに比べて良く売れ、普段ピザを食べない人もこれを目当てにやって来るそうです。ということで、イタリアでのポルチーニ茸の調理法として秘かなお奨めは「ピザ」です。ポルチーニ茸の本質(?)が良く出ている気がします。
↑ もし秋以外にイタリアを旅行される場合でも、インスタントですが、リゾットにもポルチーニ茸味があります!イタリアでお米料理といえば、リゾット(Risotto)ですが、スーパーマーケットのお米コーナーに行くと、簡単に作れるインスタントのリゾットが売られています。イタリア語でお米はリーゾ(Riso)といい、自国でお米も生産しています。このお写真のリゾットはトリュフ(タルトゥッフォ Tartufo)です。リゾットの作り方は、お鍋の中にこのリゾットの素とお水を入れて、水がなくなるまで約15分かき混ぜれば出来上がりです。電子レンジでも作れます。お値段は一袋約1.5ユーロ(約170円)で、一袋で二人前作れます。"リゾットの素"はお土産にもお奨めです。
とはいっても、ぜひ秋にイタリアで"生"のポルチーニ茸をお試し下さい!