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2016年8月1日よりイタリアのトレニタリア(Trenitalia)のローカル列車(Treni regionali と Treni sovraregionali)の切符の有効期限が変更となります。 短い距離を結ぶローカル列車はあまり旅行者さんには使う機会はないかもしれませんが、読者の方には留学者さん、在住者さんなどもいらっしゃいますので、まとめておきたいと思います。フレッチャロッサなどの高速列車の切符には変更はありませんのでご安心下さい! ところでそのままですが、"トレニタリア"の名称は、トレイン Treni+イタリア Italia から来ています。トレニタリアはイタリア国鉄の列車の運行業務を行う国有企業(トレニタリア株式会社)です。また今日は少し読みにくいかもしれませんが、交通機関に関係する過去記事のリンクをところどころにはりました。ご参考にどうぞ!
↑ とある日の午後、ローマ中央駅・テルミニ駅のホーム10番から出発する列車。イタリアの国旗の色をしたトレニタリアのマークが見えます。 テルミニ駅についての参考記事: 2013年7月12日号 必見!丸わかりガイド ローマ中央駅テルミニ駅。治安&構内マップと施設情報 こちら
ローカル列車(Treni regionali と Treni sovraregionali)の鉄道切符の有効期限ですが、今回の大きな変更点は、有効期限が現行の2ヶ月から24時間までと短くなることです。今まではキオスクやたばこ屋さん、自販機、提携している旅行会社などで切符を購入してから2ヶ月以内であればいつでも使用することが出来ましたが、8月1日からは切符は、発行時に切符に記入された列車の時刻と同じ日の23時59分までのみ有効となります。なお、オンライン上(トレニタリアのホームページやApp)で購入した切符には有効期限の変更はありません。
変更となった理由についてですが、以下のものが挙げられると思います。まず一つ目は、無賃乗車をより厳しく取り締まりたい!というトレニタリアの熱い思いです。イタリアの駅には改札がありません。紙の切符の場合、2ヶ月間有効なので、一度買っておけば改札のないイタリアでは車掌さんが検札に回って来た時だけ自分で刻印する(ボールペンなどで瞬時に日付時刻を記入)という方法を繰り返せば、何度も切符の使い回しが出来てしまうということがあります。必ずしもいつも車内に車掌さんが検札に回って来るとは限らないローカル列車はこの様な悪事を働くことが可能です。
二つ目は、この度、イタリアもヨーロッパ基準に合わせる必要があったという理由です。 ヨーロッパで現在、ローカル列車の切符の有効期限を大盤振る舞い(?)して2ヶ月も出しているのはイタリアとスロヴァキアのみです。他のヨーロッパ諸国は1~2日の有効期限がほとんどだそうで、イタリアは今回その基準に合わせたということです。
↑ 旅行会社さんの入口にこの様な表示があれば、トレニタリアと提携している旅行会社ですので切符を購入することが出来ます。ただし旅行会社さんに支払う手数料が必要です。(大体15%~)
↑ もしくは人がいる駅の窓口や、自動販売機で切符を購入することが出来ます。
ローマの公共交通機関ついての参考記事:
2014年12月28日 おすすめのローマのバス・地下鉄路線図(観光から中・長期滞在者までカバー)こちら
2015年1月23日 ストライキ豆知識【2015年1月23日 / バス21路線 / 24h】ローマ交通機関のストライキ情報 こちら
イタリアの国土面積は、日本から北海道を除いたくらいの大きさです。そこに日本の人口の約半分の人々がのんびり暮らしています。今は夏のバカンスの真っ只中で、普段からだらっとした南国ローマは一層のんびりしています。どうぞお越し下さい!!